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「指示待たず自分から動ける」と評価される社員 「勝手に仕事進める」と嫌われる社員

文=安達裕哉/経営・人事・ITコンサルタント

「自分から動け」は真に受けないほうがいい?

 実際、このように「自分から動け」を真に受けないほうがいいことは、賢い大人なら誰しも知っている。ただ、自分が「自分から動いてほしい人」にカテゴライズされているか、「勝手に動いてほしくない人」にカテゴライズされているかを知るのは難しい。さらに「勝手に動く人」は、得てしてそういうことを気にするほど繊細ではない。

 ということは、賢い人はその賢さゆえに「指示待ち」となり、勝手な人はその鈍感さゆえに「問題児」となる。サラリーマンとしては、結果的に「指示待ち」が増え、一部の問題児が浮き彫りになるのは必然だ。自分から動き変化を起こすには、前述の社長が言うように以下の2点をキッチリ押さえることに尽きる。

・自分自身の権限を知ること、すなわち「会社のルール」を熟知すること。公式のルール、暗黙のルールを含め、誰に情報を持たせるかを考えること。

・保守的な人物への配慮を怠らないこと。ルールを守っていても反感を持たれるケースは多い。したがって、保守的な人物に対する感情面のケアや付き合いなどを利用すること。

 つまり、これが「報告・連絡・相談」が重要視されるゆえんだ。
(文=安達裕哉/経営・人事・ITコンサルタント)

安達裕哉

安達裕哉

経営・人事・ITコンサルタント。ティネクト株式会社代表取締役。世界4大会計事務所のひとつである、Deloitteに入社し、12年間経営コンサルティングに従事する。1000社以上の大企業、中小企業にIT・人事のアドバイザリーサービスを提供し、8000人以上のビジネスパーソンに会う。自身の運営するブログ「Books&Apps」は月間PV数150万以上。


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