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がんは自分でこう防げ!かかりやすい人の傾向は?副作用のない画期的治療法も

文=編集部
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 また、がんに関してもうひとつ重要なことは免疫の働きです。がん細胞は遺伝子の変異を伴い、異常な遺伝子、つまりもともと体に存在しなかった遺伝子を有するため、異物として認識され、体の防御機構である免疫が働いて攻撃、排除されます。このため、がん細胞が発生しても免疫の力で排除され、がんにかからなくて済みます。しかし、この免疫の働きが低下するとがん細胞を排除できず、がんにかかってしまうことになります。AIDS(エイズ)患者は抗ウイルス剤の進歩で寿命が著しく延びていますが、リンパ腫などのがんが高効率で生じています。また、免疫を低下させる薬剤や免疫の異常を伴う病気の患者は、がんにかかる確率が高いことも知られています。

 がんにかからないための方策としては、喫煙など発がん物質の摂取を避けること、そして免疫の働きを高めることです。免疫の働きを低下させないために日常生活で重要なことは、心身の健康的な生活を心がけることです。つまり、規則正しい生活、体に良い食べ物をバランスよく食べる。さらにもっとも重要なことは、ストレスをためず心の安定を保つことです。大きなストレスは大脳から間脳や副腎を介して、免疫系に大きな影響を与えることが科学的に明らかになっています。

免疫細胞治療とは

–最近注目されている免疫細胞治療(免疫細胞療法・免疫療法)とは、どのような治療法でしょうか。どんな種類のがんに効果的なのですか。

後藤 免疫細胞治療は、体内でがん細胞と闘う免疫細胞を患者の血液から取り出し、人工的に数を増やしたり効率的にがんを攻撃するよう教育してから再び体内へ戻すことで、重い副作用なしにがんを攻撃する治療法です。

 現在がん治療では、手術、化学療法、放射線治療の三大療法が標準的に行われています。三大療法はいずれも、外部からの力でがん細胞を取り除いたり、攻撃したりするものです。その際には、正常細胞も傷を受けたり死んだりすることがあり、それが副作用として現れます。

 これに対して免疫細胞治療は、外部の力で直接がん細胞を攻撃するのではなく、患者の体の内部にある免疫細胞を培養・加工してがんを攻撃する点に大きな違いがあります。自らの細胞を使うため大きな副作用はなく、また三大療法と組み合わせて行うこともできます。

 治療の対象は一部の白血病を除いた、ほとんどのがんが対象となります。早期で手術後に再発を抑えるために治療を受ける方から、化学療法などの三大治療を併用して受ける方、かなり進行してすでに治療法がなくなった方まで、さまざまな方が治療を受けています。
(文=編集部)

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●後藤 重則(ごとう しげのり)
瀬田クリニックグループ統括院長。1981年新潟大学医学部卒業。帝京大学医学部講師、霞ヶ関ビル診療所などを経て、1999年瀬田クリニック(現・瀬田クリニック東京)、2001年より同院長。2008年東京医科大学内科学兼任講師。2009年より医療法人社団滉志会理事長

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