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鳶職、左官、電気工……意外と知られていない、日本を支える現代の「職人」の秘密

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鳶職、左官、電気工……意外と知られていない、日本を支える現代の「職人」の秘密の画像1※画像:『かっこいいぞ!職人本』かっこいいぞ! 職人本製作委員会/著、株式会社寅壱/監修、クロスメディア・パブリッシング/刊)

 街でよく見かける建設現場の職人たち。汗をかきながら、自分の腕ひとつで働く姿にかっこよさを感じる人もいるだろう。とはいえ、全国の建設現場では深刻な職人不足に陥っているという。東日本大震災の復興需要で増加傾向にあるものの、建設投資額、建設従事者数ともにピークだった90年代に比べると、それぞれ7割と6割ほどに減少しているのが現実だ。

 そこで、次世代の若者たちに建設業界で働く職人や仕事を紹介するのが『かっこいいぞ!職人本』(かっこいいぞ! 職人本製作委員会/著、株式会社寅壱/監修、クロスメディア・パブリッシング/刊)だ。本書では、鳶職人、左官、電気工といった26の職種の仕事を紹介している。

 家や公共施設など、出来上がった建物は身近なものではあるが、建てる過程に携わっている人たちや業界については知らないことが多い。建設業界には、思わず「へぇ~」と言ってしまう話がたくさんあるのだ。その中からここでいくつか挙げていく。

だぼだぼニッカポッカの秘密

 建設現場で働く職人の作業着といえばニッカポッカ。なぜ、あんな形をしているのだろうか。ひざを曲げたり足を高く上げたりするのに服が邪魔にならないのが一番の理由だが、他にもズボンが足より先に何かに触れることで鋭利なものから身を守ったり、だぼだぼの部分がはためくことで風の強さがわかったりするのだ。

 本書では、作業服の企画・製造・販売を手掛ける株式会社寅壱の作業服コーディネートカタログも掲載されていて、見るだけでも楽しい。

江戸の大工は大金持ちだった!?

 江戸時代の庶民の1日当たりの賃金が300文(約3,000円)だった頃、大工の賃金は540文(約5,400円)と庶民の1.8倍だった。しかも実労働時間は4時間だったので、大工は儲かったに違いない。「火事と喧嘩は江戸の華」と言われるように江戸では火事が多かったので、大工はひっぱりだこで、仕事がなくなる心配もなかったのだ。

 建設業界にまつわる話から現役職人400人に聞いた仕事のやりがい、給料など、職人の仕事を詳しく紹介している本書。戦後の日本復興、オリンピックなど、日本を支えてきた建設現場の職人たちの仕事を垣間見ることができる。かっこいい職人に憧れている。建設業界に興味がある。そんな人におすすめの一冊だ。
(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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