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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」

飲み会続きで痛んだ肝臓、コンビニのドリンクやサプリは無意味?薬や白米、白砂糖もNG!

文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事

 ビーツは、アカザ科フダンソウ属の根菜で地中海沿岸が原産とされていますが、ロシア料理のボルシチに使われることで知られています。ビーツに含まれるベタインというアミノ酸の一種が肝臓の機能を高め、肝臓に脂肪を蓄積しにくくして、脂肪肝や肝硬変を予防するといわれています。またビーツの赤い色素は、ポリフェノールの一種であるベタシアニンによるもので、強い抗酸化作用によって肝臓を守り、動脈硬化の予防、老化防止、がん予防効果もあるといわれ、注目が集まっています。

 アーティチョークは、キク科のチョウセンアザミ属の植物ですが、最近はイタリア料理の前菜として登場することが多くなりました。イタリアでは一般的な野菜として、家庭料理にもよく使われているようです。インドでは二日酔い防止のために飲酒後、お茶に混ぜて飲んでいるらしく、その効果のほどが知れる用途です。

 このように肝臓にいい食材もいくつかはありますが、何より普段の食事を充実させることが肝臓にダメージを負いやすい季節を乗り切る最良の手段だとご理解ください。

 ひと言付け加えますと、上記のような栄養素をサプリメントで摂取するのは賛成できません。単体の栄養素が不足することもよくありませんが、過剰に摂取するのはもっといけません。私たちの体は、単体の栄養素で動いているわけではなく、食べ物から複合的に摂取できる栄養素がチームで働くことで正常に動いているのです。

 最後に、ひと頃はやった「一気飲み」は今時やらなくなったようですが、一気ではなくとも飲み続ければ肝臓に負担がかかることを重々お忘れないように、と自戒を込めて申し上げておきます。
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)

南清貴

南清貴

フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会
代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

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