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ソニー創業家を滅ぼした長男、不正融資関与で崖っぷち…裁判沙汰と事業失敗の連続

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 両社から裁判を起こされたが、英夫氏は出廷を拒否。裁判所は原告の請求を認めたものと見なし、マンションの明け渡しや滞納額の支払いを命じる判決を下した。

 英夫氏は1952年2月生まれ。芦屋大学卒業後、ソニーの子会社CBSソニーなどに勤めた。78年、親の反対を押し切って女優の岡崎友紀氏と結婚したが、長続きせず81年に離婚した。この時、昭夫氏は長男にソニーを継がせるのは無理と考えたようだ。

 造り酒屋の15代当主になるはずだった昭夫氏は、家業を継がなかった負い目を引きずった。晩年は英夫氏を盛田家の16代当主として、造り酒屋を継がせることに心血を注いだ。
85年にソニーを退社した英夫氏は、一族の資産管理会社レイケイ社長に就任。同社はソニーの株式を保有する筆頭株主だった。世はバブルの真っ最中。全国的にリゾートブームに沸き返り、空前のスキーブームがやってきた。

 そこで英夫氏は、レイケイが保有する大量のソニー株を元手に事業に乗り出した。最初に手掛けたのは新潟県妙高市でのスキーリゾート施設「新井リゾート」。500億円を投じて欧州の高級リゾート施設を模した、洒落た造りのホテルと広大なスキー場を建設した。93年に開業した頃にはすでにバブルは崩壊、スキーブームは去っていた。開業時から経営危機に陥った。

 昭夫氏は英夫氏には甘かった。新井リゾートが失敗すると、レイケイが保有するソニー株式を売却して尻拭いした。

止めを刺された御曹司


 93年11月、昭夫氏は脳梗塞で倒れた。昭夫氏が再起不能になると、英夫氏は新井リゾートの失敗を取り戻すために、レイケイが保有するソニー株を担保に再び資金を調達、さまざまな事業に投資しては失敗を繰り返した。

 ITバブル到来でソニー株が急騰していた99年、米コロラド州の大規模スキー場を100億円で買収した。ソニー株が担保だから、外国銀行は買収資金を気前よく貸してくれた。英夫氏の事業家としての致命傷となったのが、自動車レースの最高峰F1レースへの参戦だ。2000年末、ルクセンブルクで関連会社を設立し、仏プジョーのF1エンジン部門を買収。念願のF1レースに参戦を果たした。

 だが、ITバブル崩壊でソニー株は急落。外国銀行は融資を引き揚げ始めた。そのため金食い虫のF1ビジネスを続けることができなくなり、関連会社は01年11月に現地で倒産。最終的に230億円の巨額な損失を出した。

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