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鷲尾香一「“鷲”の目で斬る」

米国、デフォルト&財政危機を突然ほぼ解消のトンデモない事態

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 これは、財務の健全性に目をつむり、良いとこ取りをしたかたちで予算案をつくったということ。結果的に財政の三重苦を一括処理したかたちとなり、米国政府が抱えていた財政の三重苦は“雲散霧消”したのだ。

 今回の劇的な予算成立の影の立役者は、ジョン・ベイナー下院議長(共和党)だろう。ベイナー議長はデフォルトを政争の具としている共和党保守派を強烈に非難し、10月末で下院議長を辞任し、政界からも引退すると発表。自らの進退と引き換えに関係者の協力を促した。日本にも、これぐらい気概のある政治家が出てきてほしいものだ。

 さて、米国政府が抱えていた財政の三重苦は、すべてが“ほぼ”解消した、と前述したのは、まだ予算審議として歳出法案を成立させる必要があるため。もし、暫定予算の期限である12月11日までに歳出法案が成立しないと、この予算は“水泡に帰す”。しかし、これだけの右往左往の挙句、ベイナー下院議長の政界引退という犠牲まで出しているのだから、まず間違いなく歳出法案は成立すると思うのだが。
(文=鷲尾香一/ジャーナリスト)

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