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蒲谷茂「自分のからだは自分で守る」

毎日の歯磨きだけでは危険!口内に細菌の塊、虫歯や歯周病、歯を失うおそれも

文=蒲谷茂/医療ジャーナリスト
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 歯科衛生士の仕事は、ほかに保健指導、歯科診療の補助がある。この仕事のひとつにPMTCがある。歯科衛生士の学校では、必ずPMTCを教えている。いくつかの器具を使い、歯の表面、歯と歯の接しているところ、歯周病ポケットといわれるところもクリーニングする。これで、歯についているバイオフィルムは完全にとれる。

病気の予防が可能な歯科

 私たちは毎日口を使って、歯を使って食事をとる。その結果、しっかり歯を清掃しても汚れはつく。バイオフィルムも定着するまで時間がかかる。細菌がくっついたときにできるだけ早く、速やかに取り去ればバイオフィルムはできない。歯についていえば、見える範囲でバイオフィルムはつきにくいが、歯と歯の間、歯の裏側など、歯ブラシが届きにくいところにできあがる。

 そこで3カ月に1回定期的にPMTCを受けてバイオフィルムを除去してもらえば、虫歯や歯周病の進行も抑えられると専門医は言う。虫歯や歯周病は、歯につくバイオフィルムが原因とされる。これを除去すること、もしくはできないようにすることが肝心だ。

 歯科医院の数が多く、倒産するところもあるというが、口腔の疾患の多くは予防できる。治療から予防へ転換していけば、今の歯科医院の数でも足りなくなる。高齢社会になり、口から食べることの重要性が医科のほうからも求められている。歯科にはまだまだやることがある。
(文=蒲谷茂/医療ジャーナリスト)

●蒲谷茂
医療ジャーナリスト。1949年生まれ。立教大学卒業後、健康雑誌『壮快』の編集にかかわり、8年後に独立。多くの医療・健康に関する雑誌の編集・執筆、テレビ番組の企画・制作にも携わる。95年『大丈夫』(小学館発行の健康雑誌)の創刊編集長に就任。その後、30年以上にわたる経験や人脈を生かし、自分のからだは自分で守るための情報を発信し続けている。著書は、『民間療法のウソとホント』、『歯は磨くだけでいいのか』(共に文春新書)、『測るだけで大丈夫』(八重洲出版)、『死に至る病・チェックブック』『自宅で死にたい』(共にバジリコ)などがある。現在、八ヶ岳南麓に住み、FM八ヶ岳のパーソナリティもつとめている。

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