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新見正則「医療の極論、常識、非常識」

テレビを観ると認知症になる? テレビの情報を信じて踊らされる人々

文=新見正則/医学博士、医師
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「正しい医療情報」とは

 しかし、医療の領域では真偽を確かめることは結構至難の業です。将来的には、正しい情報は集約されていきますが、今ここで正しいとされていることは、実は不明なことが多いのです。

 マーケット情報にも似ています。「景気は良くなる」と言う人もいれば、「悪くなる」と言う人もいて、そして彼らは数年後に自分の発言が間違っていたとしても、それを謝罪することはありません。医療や健康の情報も同じようなイメージです。

 つまり、なんとなく良さそうなこと、そしてスポンサーの意向に反さず、かつ視聴率が稼げる生活・健康情報が流される傾向にあるということを理解したうえで、そうした情報に接することが大切です。テレビに踊らされるのではなく、正しくテレビを利用すればそれでいいのです。極論君も常識君も共に正論なのです。
(文=新見正則/医学博士、医師)

新見正則/医学博士・医師

新見正則/医学博士・医師

1959年生まれ
1985年 慶應義塾大学医学部卒業
1985年~ 慶應義塾大学医学部外科
1993~1998年 英国オックスフォード大学医学部博士課程
1998年~ 帝京大学医学部外科に勤務

 幅広い知識を持つ臨床医で、移植免疫学のサイエンティスト、そしてセカンドオピニオンのパイオニアで、モダン・カンポウやメディカルヨガの啓蒙者、趣味はトライアスロン。著書多数。なお、診察希望者は帝京大学医学部付属病院または公益財団法人愛世会愛誠病院で受診してください。大学病院は紹介状が必要です。

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