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両社の提携の先には、SOMPOケアネクストとメッセージの経営統合が視野に入っていると見るのが妥当だろう。両社が統合すれば、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅では売上高トップに立つ。
メッセージは24時間訪問サービスの「Zアミーユ」を150カ所開設する方針を打ち出したが、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を建設して運営するハード事業と、訪問介護や通所介護(デイサービス)を主体とするソフト事業を経営の両輪にする構想が見えてくる。つまり、総合介護サービス会社として首位のニチイ学館を追撃する体制ができ上がる。
高齢化が急ピッチに進み、需要は確実に増える。後発の損保ジャパン=メッセージ連合が介護再編の台風の目になりそうだ。
しかし、急拡大したため介護職員の育成が追いつかなかったことが、さまざまな問題を引き起こす原因になった。思わぬところで損保ジャパンが落とし穴にはまる懸念もある。
(文=編集部)