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高橋潤一郎「電機業界の深層から学ぶビジネス戦略」

あの超優良・成長企業、なぜ突然の破綻?中国進出や粉飾がアダ…偽装の代償

文=高橋潤一郎/クリアリーフ総研代表取締役
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グラス・ワン・テクノロジー

 今年2月に事業閉鎖、その後破産した液晶タッチパネル加工メーカー、グラス・ワン・テクノロジーの倒産もやはり偽装が原因である。こちらは同社のオーナーとして会社に乗り込んだ個人による粉飾、利益着服による行き詰まりで、個人の犯罪が企業に影響を及ぼしたケースである。

 特にこのケースで象徴的だったのは、グラス・ワン・テクノロジーが株式を持っていた電源メーカーのユタカ電機製作所や業務用厨房機器メーカーのマッハ機器にまで影響が及んだことだろう。特にユタカ電機製作所は極めて経営は安定的だったが、グラス・ワン・テクノロジーが親会社だったために、民事再生に追い込まれた。もともと企業体質は良好だっただけに、すぐに大手電子部品メーカー、ニチコンが支援して再出発が決まったが、グラス・ワン・テクノロジーが親会社でさえなければ何事もなかったはずである。

 偽装の代償はそれぞれだが、やはりいずれも小さくはない。

 東芝VWのリカバリーをこれからも注視したいが、まだ顕在化していないだけの偽装は必ず至るところにあるはずで、それらの発覚にも目が離せない。
(文=高橋潤一郎/クリアリーフ総研代表取締役)

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