NEW
「ココロに効く(かもしれない)本読みガイド」山本一郎・中川淳一郎・漆原直行

自己実現などバカ言葉…社畜サラリーマンであることに耐えるあなたは100%正しい

文=中川淳一郎/編集者
【この記事のキーワード】, ,

 正直オレはPHPの本は嫌いだし、そこの社員も嫌いだし、クソみたいな扱いを受けたことがあるのだが、松下幸之助の『商売心得帖』とその関連本だけは大いに影響を受けている。だから今回も本当は書きたくはなかったが、この会社のつくった本を紹介しているのである。PHPの関係者、お前らオレに今後一切連絡してくるんじゃねぇぞ。

そんな自分の生き方が正しい

 この漫画の一番お得な点は、前出6冊のエッセンスを網羅している点である。6冊目の『99%の~』以外はオレは読んでいたのだが、それらの主眼がある程度含まれた内容となっている。

 そして、特筆すべきは、漫画の本筋ではなく、章と章の合間に挟まれる7本のコラムである。この7本を読むだけで、若いサラリーマンにとっては、仕事とは一体どんなものなのか、といったエッセンスはわかるだろう。

 ただし、理解してほしいのが、オレの今書いている原稿には「エッセンス」という言葉が何度か出てきた点だ。『社畜人ヤブー』はあくまでも「エッセンス」を抜き出した本であり、活字が若干苦手な者でも理解できるよう漫画形式にしたものだ。だからこそ、本書の良さは前出6冊を読むに当たってのガイド本となっている点にある。

 ならば『社畜人ヤブー』で描かれた考え方に共通している前出6冊を読むためのモチベーションになるではないか。そういったきっかけをつくってくれるという意味で今回は紹介した。サラリーマンでいることに疑問を抱きつつも生活のためならば仕方ない。他人に迷惑かけたくもないし、自分だけ目立つのもなぁ……なんて思う人も多いだろう。そんな自分の生き方が正しい、と実感させられる。

 そして、前出6冊の中でまず読むべきは『個性を捨てろ! 型にはまれ!』であると最後に書いておく。
(文=中川淳一郎/編集者)

情報提供はこちら

RANKING

11:30更新
  • 連載
  • ビジネス
  • 総合