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新見正則「医療の極論、常識、非常識」

医者に行くと早く死ぬ?不必要な高額医療がかえって体に害?

文=新見正則/医学博士、医師
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 そんな光景を目にすると、常識君あたりからは「イギリスのように、総量規制をしてはどうでしょうか」といった意見が出ます。つまり、保険医療として行える年間の使用額を決めるという方式です。確かにそうすれば、医療費の上限が設定できますので国の財政は安定するでしょう。医療費はわれわれの負担金のほか、国の税金で賄われているからです。

 しかし、医療が萎縮すれば、今度はどちらか迷う検査や治療は行わなくなります。少々の有益性があっても、費用対効果を考えて施行されないことも起こりえます。それでは不利益も多いように思えます。

 現状の素晴らしい医療システムを維持するためにも、適切な医療が行える環境が何より必要です。極論君と常識君の間で、うまい着地点を探すことが必要ですね。
(文=新見正則/医学博士、医師)

●新見正則(にいみ・まさのり)
1959年生まれ
1985年 慶應義塾大学医学部卒業
1985年~ 慶應義塾大学医学部外科
1993~1998年 英国オックスフォード大学医学部博士課程
1998年~ 帝京大学医学部外科に勤務

幅広い知識を持つ臨床医で、移植免疫学のサイエンティスト、そしてセカンドオピニオンのパイオニアで、モダン・カンポウやメディカルヨガの啓蒙者、趣味はトライアスロン。著書多数。なお、診察希望者は帝京大学医学部付属病院または公益財団法人愛世会愛誠病院で受診してください。大学病院は紹介状が必要です。

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