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松庭直「女一人、命懸けの竹島上陸記」(後編)

竹島が韓国人のパラダイス化!命懸け上陸記!特製Tシャツ販売やカフェも

文=松庭直/フリーフォトライター
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竹島が韓国人のパラダイス化!命懸け上陸記!特製Tシャツ販売やカフェもの画像1竹島(「Wikipedia」より/ITurtle)

 韓国に実効支配され、日本人を寄せ付けない孤高の島、竹島。その支配から60年が過ぎ、竹島は今どうなっているのか。そこは、韓国人の“パラダイス”と化していたのであった――。

 私が日本人だとわかった瞬間、フェリー会社の職員から「チケットは売り切れました」と乗船拒否を受けた。一瞬諦めかけたが、飛行機とバス、船を乗り継いで3日もかけてこの鬱陵島までやってきたのだ。このまま目標を達成せずに帰国するわけにはいかない。

 そこでフェリー会社とのすったもんだの末、埒があかないので隣接する旅行案内所で相談することに。案内員は「2年前くらいに、日本国旗を持った日本人が竹島に上陸したんですよ。それから厳しくなりました。今、竹島に行くためには書類を提出して許可を得る必要があります」と説明してくれた。「どうしても行きたい。行って、現状を見たい」と熱意をアピールすると、私のしつこさに負けたのか「そこにある警察署で相談すればなんとかなるかもしれない」と助言してくれた。

 警察署といっても、駐在所レベルの小ぢんまりとしたもの。私がドアを開けても、一瞥するだけで微動だにしない。しかたなく目の前にいた警察官に事情を説明すると、「それは無理だ」と一蹴された。私がしつこく「竹島を見ないと日本へ帰れない。これだけ日韓で問題になっている場所だから、一度は見てみたい」とここでも熱意をアピールすると、警察官は「ちょっと待っとけ」と言って電話を始めた。どうやらフェリー会社と交渉してくれているようだ。

 待つこと5分弱。その間、別の警察官がコーヒーを出してくれるなど、平穏な空気が流れ始めた。しばらくして警官が戻ってくると、突然「パスポートを貸せ」というのだ。「何事か?」と訝しがったが、コピーを一枚とられただけだった。「国旗は持っていないだろうな」と鞄も入念にチェックされる。鞄を差し出し、「日本人は国旗なんて持ってないし、買う場所もない」と軽く嫌味を言ってやった。しかし、この警察官のおかげで乗船許可が下り、無事にチケットを手に入れることができたのだ。

ついに上陸

 警察官からは「フェリーでは日本語を話すな」とクギを刺されていたので、無言で約1時間半乗船。上陸直前、前方にあるテレビ画面からは陽気な音楽が流れだす。世界的にヒットしたPSYの『江南スタイル』だ。しかし、PSYの姿はなく、よく見ると舞台は竹島ではないか。独島警備隊の隊員たちがメロディにのり、ヘリポートや桟橋などでリズミカルに踊っている“独島スタイル”のPVを見せつけられた。

 上陸時間は警備の都合上20分しかないため、着岸を伝えるアナウンスが聞こえると一斉に観光客たちは出口に殺到。船から桟橋へ橋がかけられると、我先にと竹島へ上陸していく。そして、上陸するや否や、港で購入した韓国国旗を掲げて記念撮影に収まる観光客で桟橋は溢れかえった。それぞれの愛国心に思いをはせているのだろうか、ここにいる観光客全員が満面の笑みを見せていたのであった。

「撮影するな」と言われていたが、私だけが撮影禁止というのもおかしな話。最初は携帯電話で撮影していたが、最後は気にせず一眼レフで撮影を始めた。しばらく経つと、後ろに人の気配がした。私が行く先々に金魚の糞のごとくついてくるのだ。警察官かと思い「私を監視してるのですか?」と詰問すると、「いや、別に」としどろもどろになった。そのまま無視をして観光することにした。

 ここでは、銃を構える独島警備隊と記念撮影をするのがお決まりらしく、家族で笑顔で収まる人、ひとりで勇ましい顔をして収まる人、それぞれの“独島スタイル”を表現していた。私もせっかく来たのだから記念撮影をと思い、日本人とばれないように韓国人観光客に撮影を頼んだ。いざ、記念撮影に臨んでいると、私の眼前で異様に焦る人物がいた。そう、先ほどの監視員らしき人が「はっ!」という声をあげたものの、止めるわけにもいかず地団駄を踏んでいたのだ。

 その後は、眼前にある岩山を見つめるしかやることがない。観光というよりは、韓国人の気持ちを鼓舞するパワースポットと化していたのだった。20分の上陸タイム終了のサイレンが鳴り、船へ向かおうとすると桟橋で何やら土産物を売る露店が見え、多くの韓国人が「I Love Dokdo」とプリントされたTシャツを購入していた。よく見ると、「独島愛のカフェ」という店名の横に独島住民夫婦と表記されている。なんとこの夫婦、1991年から独島へ移り住み、岩山で暮らしているという。こんな絶海の孤島、自ら監獄入りしているようなものではないか。

 ようやく帰路の船に乗ったと一息ついた瞬間、隣に座った年配女性に「イカを食うか?」と突如差し出され、上陸以上に緊張が走ったのであった。

反日教育

 上陸後、ソウルで韓国人の知り合いに事の顛末を話すと、「よく行きましたね。日本人でも行けるもんなんだ。あそこは、愛国心が強い人が行くところだから、日本人が行くと危ないですよ」と驚きを隠せない様子だった。続いて彼は、竹島の現状をこう説明してくれた。

「日本に対して竹島の領有権をアピールするために、10年前に観光を自由化したのです。今では年間約14万人の人が竹島を訪れている。彼らは反日感情が高い人ばかりですよ」

 ときに異様なほどまでに日本へ牙を向ける韓国の人々。その根底にあるものは何か、私は改めて真相を聞いてみた。

「すべては教育です。植民地支配され、日本が近代化の礎を築いたのは事実。解放された当初は、喜んだ人より戸惑った人のほうが多かったといわれています。しかし、韓国政府としては植民地を肯定することはできません。よって、過剰なまでの反日教育が進んだのです」

 幼い子供が竹島をバックに笑顔で太極旗を振り、それを写真に収める母。愛国心教育を受けていない日本人には理解しがたい光景だ。日本が国際法上にも認められ、「竹島は日本固有の領土」を盾に日本が無関心を装えば装うほど、実効支配を強める韓国。日本人として思うことは、政府間の問題で終わらせるのではなく、やはりもっと竹島のことを自国の問題として、一人ひとりがとらえるところから始まるのではないだろうか。国民が関心を持ち、同じ土俵に立つことによって、対話することで見えてくるものがあると感じるのだ。
(文=松庭直/フリーフォトライター)

松庭直/フリージャーナリスト

松庭直/フリージャーナリスト

大手出版社の編集記者を経てフリーに。専門は生殖補助医療、地方問題、韓国・竹島問題。

Twitter:@kfT9ZfEnrQTMavT

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