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日本サッカーは海外サッカーとどこが違うのか 元プレミアリーグ指導者が見た差異

構成=栗田シメイ/Sportswriters Cafe

 近年の日本サッカーの閉塞感を打破する方法論のひとつとして、「日本人指導者が海外へ出ること」の重要性を説かれることがある。現在欧州で最も勢いがあり、隆盛著しいイングランドプレミアリーグ。そのプレミアリーグの中で、日本代表選手である吉田麻也が所属することでも知られるサウサンプトン・フットボール・クラブ(FC)に、日本人として初のコーチ入閣を果たした経歴を持つ高野剛氏。そんな高野氏に、日本人指導者の海外挑戦に関して話を聞いた。

–まず高野さんの経歴を簡単に教えてください。

高野剛氏(以下、高野) 1990年代前半に米セントラル・ワシントン大学に留学していました。当時のアメリカは子供たちのサッカー人口が増加し、指導者の絶対数が足りませんでした。そんななか、大学に通いながらコーチを任されることもあり、指導する面白さに気づきました。私の中で「どうせ指導者ライセンスを取るなら本場で」という想いが湧き、卒業後はイングランドにコーチ留学をし、デンマーク代表の監督を務めたメラー・ニールセンに師事しました。帰国して日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)のクラブをまわり、サンフレッチェ広島のジュニアユースに入ることができました。その後、サンフレッチェ広島のトップチームに昇格し、退団後はイングランド総合3部リーグのハダースフィールド・タウンFC、サウサンプトンFC、Jリーグのアビスパ福岡を経て、現在はタイリーグのBB-CU FCで監督をしています。

–高野さんは、日本人として初めてプレミアリーグのコーチに就任されています。その経緯を教えてください。

高野 チュンソン(李忠成選手:浦和レッドダイヤモンズ)がサンフレッチェ広島からサウサンプトンFCに移籍する際に、通訳として招かれました。初めは通訳のみだったのですが、ある日トップチームの監督が「そろそろチュンソンに英語にもっと慣れていってもらうように、今日から君は、コーチのほうにも力を入れてほしい。トップチームのコーチもやってみるか?」と声をかけられました。ベンチに入ることもできましたし、大変貴重な経験でした。

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