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蔓延する「ウソ」 新薬が危ない!深刻な副作用、既存薬をただ合体

文=宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士
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 新薬と聞くと、多くの方は地道な探薬作業の末にできるものと思われるでしょうが、最近はさまざまな薬が出尽くした感があり、独創的な新薬はなかなか生まれなくなったため、こうした配合剤の新薬のほうが多くなっています。

 同じ新薬でも、配合剤の開発は費用も時間もかからないので、新薬の衣をまとったゾロ薬という意味で“ゾロ新”と揶揄されますが、製薬会社は主力商品の特許期限を引き延ばさないと生存競争に勝ち残れなくなるのです。

ジェネリック封じのためにつくり出された配合剤「ゾロ新」の例

・ユニシア(武田薬品工業):降圧剤Ca(ブロプレス)+降圧剤ARB(アムロジン)
・エックスフォージ(ノバルティスファーマ):降圧剤Ca(ディオバン)+降圧剤ARB(アムロジン)
・ミカムロ(日本べーリンガーインゲルハイム、アステラス製薬):降圧剤a(ミカルディス)+降圧剤Ca(アムロジン)
・レザルタス(第一三共ヘルスケア、塩野義製薬):降圧剤Ca(オルメテック)+降圧剤ARB(カルブロック)
・アイミクス(大日本住友製薬):降圧剤Ca(アバプロ)+降圧剤ARB(アムロジン)
・ザクラス(武田薬品工業):降圧剤Ca(ブロプレス)+降圧剤ARB(ヒドロクロロチアジド)
・アテディオ(味の素製薬、持田製薬):降圧剤Ca(ディオバン)+降圧剤ARB(アテレック)
・エカード(武田薬品工業):降圧剤ARB(ブロプレス)+利尿剤(ヒドロクロロチアジド)
・プレミネント(MSD):降圧剤ARB(ニューロタン)+利尿剤(ヒドロクロロチアジド)
・イルトラ(塩野義製薬):降圧剤ARB(アバプロ)+利尿剤(ヒドロクロロチアジド)
・コディオ(ノバルティスファーマ):降圧剤ARB(ディオバン)+利尿剤(ヒドロクロロチアジド)
・ミコンビ(日本べーリンガーインゲルハイム、アステラス製薬):降圧剤ARB(ミカルディス)+利尿剤(ヒドロクロロチアジド)
・カデュエット(ファイザー):コレステロール低下剤(リピトール)+降圧剤ARB(アムロジン)
※降圧剤Ca =カルシウム拮抗薬タイプの降圧剤
降圧剤ARB=アンジオテンシン2受容体拮抗薬タイプの降圧剤

配合剤を重宝がるのは危険

 配合剤には、こうしたゾロ新など多くのタイプがありますが、単剤で使う場合と比較してどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

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