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新見正則「医療の極論、常識、非常識」

太る元凶は、無意識な炭水化物の過剰摂取!米、パン、パスタ、甘いもの、豆腐、納豆も

文=新見正則/医学博士、医師

 脂肪過剰の原因は、脂肪自体を食べることではなくて、多くは炭水化物の食べ過ぎが原因です。そして、空腹となれば、この脂肪を燃やして生物は生き延びるのですが、身の回りにたくさんの甘いものがあると、お腹が減って血糖値が下がっても脂肪を燃やさずに近くにあるものを食べてしまいます。

 つまり、たくわえた脂肪はなかなか燃えることがなく、一方で余った炭水化物はどんどんと脂肪としてたくわえられるのです。これが肥満につながると思えば良いのです。

炭水化物を控えめにすることは合理的

 極論君の炭水化物を一切抜く食生活が健康にとって優れているのかは、将来的にははっきりすると思います。しかし、実際に炭水化物をゼロにすることは難しく、豆腐や納豆や豆乳にも実は炭水化物は含まれています。炭水化物が他の栄養素である脂肪やタンパク質よりも過剰にとられているという事実を鑑みると、炭水化物を少々控えめに生活することは結構理にかなっているように思えます。

 そうであれば、やはり常識君が主張するようにバランス良く食べることが何より大切でしょう。非常識君が主張するように炭水化物をひたすら食べまくる食生活は賢明とはいえません。

 また、炭水化物は主食のほか、果物や甘いものにも含まれていると理解することが重要です。こうした事実をしっかりと知った上で、「健康管理や長生き、健康寿命よりも今の食事を楽しく、そして美味しく好きなものを好きなだけ食べる」という行動も、それはそれで人生の選択肢ですので、他人がとやかくいうものではないと思っています。
(文=新見正則/医学博士、医師)

新見正則/医学博士・医師

新見正則/医学博士・医師

1959年生まれ
1985年 慶應義塾大学医学部卒業
1985年~ 慶應義塾大学医学部外科
1993~1998年 英国オックスフォード大学医学部博士課程
1998年~ 帝京大学医学部外科に勤務

 幅広い知識を持つ臨床医で、移植免疫学のサイエンティスト、そしてセカンドオピニオンのパイオニアで、モダン・カンポウやメディカルヨガの啓蒙者、趣味はトライアスロン。著書多数。なお、診察希望者は帝京大学医学部付属病院または公益財団法人愛世会愛誠病院で受診してください。大学病院は紹介状が必要です。

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