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徳岡晃一郎「世代を超えたイノベーションのために」

なぜ専門家は「役立たず」なのか?スーパージェネラリストを目指せ!

文=徳岡晃一郎/経営コンサルタント、多摩大学大学院研究科長
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 これらが、じつは先に述べた7つの思考に該当する。

(1)思想:時代背景からきたる今後の人類の理念
(2)ビジョン:未来のエネルギー需要や人々の受容性の予測
(3)志:国や社会としてのエネルギー問題への立ち位置・覚悟
(4)戦略:国の成長戦略のなかでのエネルギー政策、世界各国の動向の読み
(5)戦術:短期的な経済・エネルギー政策、国民の理解促進
(6)技術:将来の技術開発見通し、代替エネルギーの技術開発見通しなど
(7)人間力:エネルギー問題を引っ張る政治家や官僚、企業トップの信頼やリーダーシップ

 こうしてみると、もちろんひとりですべてをカバーするのは容易ではないが、すくなくとも大きなインパクトをもたらす課題に挑戦するには、このように多面的な知性を働かせないといけないことはわかるだろう。

 優れた知性の持ち主は、これら7つの領域を幅広くカバーできるだけではなく、こうした7つの階層を自由に行き来して、世の中の見えないシステムを洞察し、人々を説得し、現実的な対応を考えていく。

 垂直統合の思考術を身につけることで、スーパージェネラリストとして、未来を幅広くとらえる力をつけることができる。自分の専門分野に立脚しつつも、自分の持ち場・立場に閉じこもらずに、自分の立ち位置を未来に軸足をおいてレバレッジすることができる。それによって、本質的な解決能力を身につけて新たな世界を切り開いていってほしい。知的欲張りな生き方をしてほしい。
(文=徳岡晃一郎/経営コンサルタント、多摩大学大学院研究科長)

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