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睡眠4時間半以下だと、生命維持に危険な支障!うつや早死の恐れ、10時間以上も体に害?

構成=西山大樹/清談社
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――ショートスリーパーのように短時間睡眠を続けている人は、長生きしづらいということでしょうか。

田辺 そもそも、睡眠時間は習慣によって決まる部分が大きく、各人の疲労度や回復力も関係してくるため、「適切な睡眠時間」を一概に決めることはできません。ショートスリーパーの場合も、環境との兼ね合いで体にそれほど負担がかからなければ、睡眠が短くてもかまわないでしょう。しかし、眠いのに我慢して起き続けるのはいけません。何事も無理は禁物です。

――ビジネスパーソンのなかには、平日は忙しくてほとんど睡眠が取れず、休日に昼過ぎまで寝てしまう人も多いようです。そういった変則的な睡眠の取り方は、健康に影響するのでしょうか。

田辺 人間は、短時間の睡眠が続いた場合に、体が自然と帳尻を合わせるように働きかけます。「平日に忙しい人が、休日は昼過ぎまで寝てしまう」というのも、ただの帳尻合わせのため、特に問題はありません。昔から日本は長寿国として有名ですが、実は平均睡眠時間は他国に比べてかなり短いのです。日本人は普段の睡眠不足を、休日に寝て過ごしたり通勤電車でうたた寝したりすることで、無意識に帳尻を合わせているのです。

――やはり、「長生きできる睡眠時間は●●」と定義することは難しいのでしょうか。

田辺 結局、長寿に適した睡眠があるとすれば、自分の体調を把握し、それに従って寝ることです。水木氏のように毎日9時間寝ていたとしても、長生きする人は長生きし、早死にする人は早死にします。長時間睡眠の場合、体の調節機能が働いて浅い眠りの時間を増やすため、多少寝すぎても大丈夫です。だから、「●時間寝ないといけない」と考えるのではなく、当たり前ですが「睡眠は短すぎず、長すぎず、無理をしない範囲で」というのが理想です。

――ありがとうございました。

 休日、なかなか起きない旦那さんに「いつまで寝てるの?」と声を荒らげてしまう奥様方も少なくないだろう。しかし、旦那さんは平日に一生懸命働いて睡眠時間を削っているため、その「帳尻合わせ」をしているだけなのだ。そういった場合はそっと寝かせておいてあげたほうが、旦那さんも長生きでき、夫婦円満に過ごせるのではないだろうか。
(構成=西山大樹/清談社)

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