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鮫肌文殊と山名宏和、と林賢一の「だから直接聞いてみた」 for ビジネス

節操なきユニクロ商法「錦織圭モデルを作る必然性ある?」

文=林 賢一
post_647.jpgこ、これはたしかに!!!(「ユニクロ」HPより)

 人気放送作家の鮫肌文殊氏と山名宏和氏が、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問を直撃解決!する連載「だから直接聞いてみた」。月刊誌「サイゾー」で連載されていた同企画(宝島社より単行本となって発売中!)が、ビジネスジャーナルにて復活!

 今週は、林賢一氏が、なんでファストファッションのユニクロが、錦織圭選手のテニスウェアを作ったのか、つっこみを入れた!

[回答者]ユニクロ・カスタマーセンター 様

 テレビのバラエティ界を襲った嵐のロンドン五輪が閉幕し、1カ月が過ぎようとしている。テレビをつければスポーツ中継、チャンネルを変えれば選手インタビュー、ニュース速報もメダル情報、という日々をわたしは知らない。ある事情により五輪期間中、ほとんどテレビを見ることができなかったのだ。

 だが。唯一観た競技がある。テニスの錦織圭選手が男子シングルでベスト8進出を決めた試合だ。

 素人目にも充実した試合内容で、テニスなど普段は興味がないくせに、画面にかぶりついてしまった。そして、途中から気になった。

 錦織よ、なぜユニクロを着ているんだ?

 文法を無視して、ロンドン風に言い換えてもいい。

 【Nishikiori WHY UNIQLO?】である。

 彼のユニフォームにユニクロのロゴを発見した時には、申し訳ないが笑ってしまった。

 なぜ低価格をウリにするアパレルメーカーが? やはり金か? 札束が天井高くまで積まれたのか? と、邪推したくなるのが人間ではないか。その切り口が一瞬でも頭を掠めると、もう試合どころではない。

「錦織のサービスエースが決まった!」と実況されても、「ユニクロのユニフォームで」と補完してしまい、素直に観戦できなくなってしまった。

 ユニクロよ、「素直に観戦していた俺」を返してくれ。

 そもそも、ユニクロのスポーツウェアなんて見たことないし。

 軽く調べてみると、ユニクロは今後、スポーツウェア分野への進出を考えているらしく、そのとっかかりがテニスらしいのだ。だが、なぜテニス? もっと人口の多いスポーツはありそうなものだが。

 そこで【ユニクロ・カスタマーセンター】に直接聞いてみた。

「数あるスポーツの中で、なぜテニスのスポーツウェアを作ったんですか?」

担当者 はい。(明らかに資料を読みながらの棒読みで)錦織選手とのコラボレーション商品ですけれども、もともと2011年から錦織圭選手とスポンサー契約を締結しておりまして、その際から錦織圭選手のゲーム用ウェアを提供させて頂いております。

林 賢一

林 賢一

1979年、五反田生まれ。脚本、構成。学生時代から古舘プロジェクトで修業。参加作品は、『トーキングフルーツ』(フジテレビ・火曜深夜24時25分~)、ドラマ『恋とか愛とか(仮)』(広島ホームテレビ・木曜深夜24時15分~)、舞台『古舘伊知郎トーキングブルース2014』、アニメ『脇役目線』(WOWOW)など。映画監督・入江悠と仲間たちによる映画メルマガ【僕らのモテるための映画聖典】で「映画のカット数を数える」という無謀な企画を連載中。

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