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「ココロに効く(かもしれない)本読みガイド」山本一郎・中川淳一郎・漆原直行

「あの白いネコがお腹を出してきたよ!」ネコとオレの素晴らしき日々、そしてネコ万歳

文=中川淳一郎/編集者
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 しかしある時、彼女と一緒に歩いていたらこいつがこちらに寄ってきて突然仰向けになるではないか! 彼女は「かわいい~!」と狂喜乱舞。「あなたも触ってみなよ」と言うので恐る恐る触ったらこの白ネコは嬉しそうである。この時、初めてネコをかわいいと思った。以後、オレもチロのことを撫でるようになり、ネコ好きになった。

 時々チロは獰猛なほかのネコに追いかけられたりしていた。その時彼女は「こらっ!」と言い、そのネコからチロを守ろうとしていた。時々ひっかかれた傷のようなものもあるチロ。白い身体に傷は目立ち、見るのも痛ましいことがあった。

 結局07年にその家からオレは引っ越すのだが、下北沢に行く時は必ず遠回りをし、以前の家の周囲を歩きチロを探した。3回に1回ぐらいはチロに会え、その時の寂しい気持ちを癒してくれるとともに、過ぎ去った素晴らしい日々を思い返させてくれた。

 09年以降、チロにはもう会っていない。

 ハッ、オレは何を自分語りしているのだ! 話は『そでねこ』の話だったろうよ! つーか、オレは「お腹ネコ」という写真集が出たら絶対に買うぞ! ネコ万歳。
(文=中川淳一郎/編集者)

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