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クックパッド、不可解すぎる内紛騒動…創業者と現社長、激しい対立の「狙い」

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 岩田林平氏(経済産業省おもてなし規格認証に関する検討会委員)
 葉玉匡美氏(弁護士)
 古川亨氏(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)
 出口恭子氏(医療法人社団色空会お茶の水整形外科機能リハビリテーションクリニック理事COO)
 北川徹氏(スターバックスコーヒージャパン執行役員)
 柳澤大輔氏(株式会社カヤックCEO)
 藤井宏一郎氏(マカイラ株式会社代表)

 古川氏は元マイクロソフト日本法人社長。柳澤氏と藤井氏はベンチャー経営者、岩田氏はマッキンゼー出身の経営コンサルタントで専門はマーケティング。ここまでは違和感のない人選だが、それ以外にファイナンス系の専門家が3人も入っている。
 
 出口氏はベイン・アンド・カンパニーを振り出しに、GEプラスチックス、ディズニーストア、ベルシステム24などを渡り歩き、GEとベルシステムでは財務担当役員だった。弁護士の葉玉氏は元検事で法務省出向時代、05年に誕生した会社法の立法担当者だった。この会社法で解禁になったのがスクイーズアウト(少数株主の排除)。TOBなどで議決権の3分の2を握った買収者は、残りの株主から本人の意思とは無関係に保有株を強制買い取りできるようになり、MBO(経営陣による自社株買い)が広がった。そして北川氏は、14年にスターバックスが非公開化した際の実務担当者である。

 つまり、スクイーズアウト制度の立法担当者と実務家が揃って取締役候補者に上がっているのだ。こうなると佐野氏はMBOを計画しているのではないかと見られてもおかしくない。

 クックパッドはキャッシュリッチ企業である。2億円強の借金はあるが、総資産の半分に当たる130億円もの現預金を持っているので、実質無借金。この額は年商に匹敵する額だ。これだけの優良企業なら、ファンドも銀行も買収資金を出すだろう。

 唯一のネックは、クックパッドの株価だ。この2週間で3割も株価は下がったが、それでも時価総額はまだ1500億円を超えており、株価純資産倍率は7倍超。まだまだ十分に高い。さらにプレミアムを乗せてTOBとなると、かなり割高になる。

 とはいえ、佐野氏はすでに43.6%の株を持っているので、残り56.4%を買うのに必要な金額は800~1000億円程度で済む。買収資金の大半をローンで調達し、それを買収対象会社にツケ回すのがMBOにおける一般的な手法なので、やり方次第では不可能ではない。
 
 筆者は佐野氏に真意を問うべく、代理人の弁護士を通じ取材を申し込んだが、応じられなかった。
(文=伊藤歩/金融ジャーナリスト)

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