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パチンコなどのギャンブルが生活保護法に定められた「健康で文化的な最低限度の生活」に必要かどうか――。
まさにこのキーワードをタイトルにした漫画がいま注目を集めている。先頃、第3巻が発売された柏木ハルコの『健康で文化的な最低限度の生活』(小学館)だ。
この作品の主人公は、東京都の東区という架空だがどこにでもありそうな区の区役所に新人として勤務した「義経えみる」。最初の配属で福祉保険部生活課に任命された彼女は、生活保護に関する業務にあたるケースワーカーとして歩み始めることになる。
役所のケースワーカーとしての仕事は、生活保護申請者との面談や調査、受給者宅の訪問や相談業務など多岐にわたる。着任早々、110世帯分のケースファイルを担当世帯だと言って渡されたえみるは、保護費の複雑なシステムと、なにより各家庭の抱えるディープな事情に圧倒される。
空気が読めないキャラだと自分のことを思っていて、ただでさえ自分に自信のないえみるに、ショックな事態が起こる。電話で「自殺します」と伝えてきた受給者が、本当に自殺してしまったのだ。