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ぐるなびと食べログに激震…ライバルに「巨人」出現で、圧倒的地位は揺らぐのか?

文=編集部
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 JTB子会社の出版社であるJTBパブリッシングが1月12日、JTBグループ初となる飲食店予約サイト「るるぶダイニング」を立ち上げた。飲食店のインターネット予約は今後、成長が期待できる分野だ。

 当初は東京と横浜エリアを中心に300店舗、「ハイアットリージェンシー東京」などホテル内の店舗や東京・広尾のフランス料理店など人気レストランを掲載。3月中に大阪、京都、神戸、名古屋などの大都市圏を含む1000店舗に増やし、その後は北海道や沖縄などの有名店にも取扱店を拡大していく。現在、JTBが旅行商品の企画で連携する全国の名店に対し、独占的に掲載できるよう働きかけるという。

 旅行ガイドで知られる「るるぶ」ブランドを冠した「るるぶダイニング」は、上質な飲食体験ができる「ファインダイニング」をテーマに、ホテル内のレストランや高級レストラン、カジュアルダイニングのコースが予約できるように工夫している。

 誕生日や記念日、ビジネスなど多面的なプランを提供していくほか、掲載店にはるるぶダイニング専用メニューを用意させている。価格帯はランチで2000~3000円、ディナーは5000円以上が中心で、なかには2万円超のメニューもある。利用客は予約時に用意された専用メニューから選択することになる。

 掲載店は予約金額の8%をJTBに支払い、利用者には飲食店の予約金額の0.5%をポイントとして付与。そのポイントは、旅行予約サイト「るるぶトラベル」の利用時に使える。

 旅行業界のガリバーであるJTBグループは、全国に張り巡らした店舗による宿泊の予約や航空券の販売が主力だったが、近年はネットによる旅行商品の販売に力を入れている。ネット分野では、先行している楽天の「楽天トラベル」、リクルートグループの「じゃらんnet」を追う立場だ。今回の飲食店予約サイト立ち上げは、出遅れていたネット事業の拡充につなげる狙いがある。

飲食店ネット予約は「ぐるなび」が先行

 飲食店情報サイトを運営する各社は、ネット予約に力を入れている。飲食店情報を扱うポータルサイトの草分け的存在は「ぐるなび」だ。同サイトは、飲食店情報をネットで提供し、加盟店からの加盟料や販促支援料を得るビジネスモデルだ。有料加盟店舗数は2015年9月末時点で5万4458店と外食産業のネットワークとしては日本最大。ぐるなび会員数は1346万人である。

 ぐるなびの特色は、飲食店の販売促進支援にある。加盟店は販促の目的でぐるなびを利用している。年間で販促プランを立て、広告戦略を展開している。飲食店販促支援は長期契約の店舗が増加基調にある。

BusinessJournal編集部

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