一方、韓国ではいまだ政府が動き出しておらず、フィリピンからも韓国からも保護されていない女性や子供たちが多く存在しているのだ。

コピーノビジネス

 そのようななか、「KOPINOFATHER」というサイトが公開され、韓国社会に激震が走っている。蒸発したコピーノの父親を捜すサイトなのだが、そこには本人の写真から名前、交際期間などが詳細に記載されているのだ。このサイトが公開されたのは昨年8月、43名のコピーノのプロフィールが掲載されていたのが、すでに23名の父親が発見されたという。

「このサイトに掲載されている父親は、大半が留学生です。留学期間を終えると韓国に帰国する男性が多く、妊娠証明書も偽装する場合が多く、連絡は困難とみられていたのです。またフィリピンはカトリック教徒が多く、堕胎が認められていないのも大きな要因として考えられています」(同)

 現在、韓国ではコピーノ訴訟も繰り広げられており、一部では実子として認められ、コピーノが養育費を支払われたり、国籍を取得できるケースも出てきている。しかし、新たな問題も出てきている。

「コピーノビジネスが蔓延しています。コピーノ救済を目的としたNPOなどが乱立し、訴訟を望むコピーノの母親たちから、弁護士の紹介料や手数料を取り、支払われた慰謝料の半分以上を成功報酬として搾取する現象が起こっています」(同)
 
 韓国政府が無関心を装うコピーノ問題もあり、フィリピン人の間で嫌韓意識も広がりつつあるという。
(文=松庭直/フリーフォトライター)

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