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ディズニーR、顧客満足度低下が深刻 露骨な金儲け主義、客入れすぎで長蛇の列

文=小石川シンイチ
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未成年にも酒を販売して売り上げ確保?

 そのような総客数の減少を補うためか、客単価を上げようと必死になっている。入園料の値上げだけではなく、「ゲストに酒を売りすぎ」との指摘もそのひとつだ。オリエンタルランドでアルバイトをしていたという学生は、このように明かす。

東京ディズニーシー内ではアルコール飲料が販売されますが、学生服のゲストに対して年齢確認を行わずに酒を販売することも平気で行われています」

「未成年が飲酒や喫煙をしていても注意することはほとんどなく、そのようなときは雰囲気が悪くなります。学生服などを着ているゲストでも、最近は仮装をしている場合もあるため年齢確認をしづらい空気になっており、確実に未成年だとわかる場合のみ確認をしているのが現状です」

 非正規雇用のキャスト(従業員)で構成される労働組合のオリエンタルランド・ユニオンも、このように問題視する。

「東京ディズニーシーはアルコールを販売するにもかかわらず、年齢や自動車を運転してきていないかという確認を基本的にしないそうです。また、東京ディズニーランドでも最近は飲食物を持ち込む人が多く、学生服で缶ビールを飲んでいる若者が続出しているそうです。オリエンタルランドは従業員のコストカットを続けていて、現場のキャストたちはギリギリで回しているために、そこまで対応が行き渡らない。さらに、面倒を避けたいリーダーや社員も見て見ぬふりをして注意しません。一方で、入園の際には学生証を提示させ、3歳以下の子供にも直接年齢を聞いています」

 アルコールを求めるゲストには売り上げ確保のために酒を飲ませ、身分証のチェックはしない。身分証をチェックするのは入場料を割り引きする時だけなのだ。

 アルコールを飲むことで大騒ぎするグループがいても止めないのであれば、ファミリーやカップルは離れていくだろう。オリエンタルランド・ユニオンは、こう嘆く。

「今回の値上げで、キャストの待遇が良くなることを期待します。最近でも、ディズニーシーで昼間に行っていた水上ショー(『レジェンド・オブ・ミシカ』)が終了し、後継のショーもなく、スタッフは雇い止めされています。コストカットはいまだ収まる気配がありません」

 ディズニーランドの創立者であるウォルト・ディズニーは、「家族みんなが楽しめる場所」というのが計画の始まりだったと語っているが、ディズニーランドは「夢の国」ではなく「お金の国」になってしまったのか。
(文=小石川シンイチ)

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