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「夫に早く死んでほしい」と妻が思う瞬間 勝手に多額出費や借金、ずっと失業、人間が小さい

文=編集部
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近年の夫婦関係、2つの特徴

 程度の差はあれ、多くの人たちが一度は夫や妻の死を願ったことがあると答えた。そこで心理カウンセラーの根本裕幸氏に、回答を基に近年の夫婦関係を分析してもらった。

「当然ですが、死んでほしいと思うことはあっても、実際に殺そうと思っている人はいないでしょう。それよりも、『子どもにまだお金がかかるから』『葬式や法事が面倒だから』死んでほしくないという意見が怖いと思います。これは最近の夫婦関係の特徴で、女性がより現実的に、シビアに考えるようになったということでしょう」(根本氏)

 よく女性はリアリストだといわれるが、アンケート結果を見る限り、それは間違いなさそうだ。

「また、バブル崩壊以降に大きく変わったのは、夫婦問題の解消手段として離婚が選択できるようになったことだと思います。昔は、女性は結婚したら専業主婦になるのが一般的で、離婚は困難でした。そのため妻は、不満があっても一生夫についていくしかなかったのです。ところが、今では女性が社会的に強くなってきて、離婚してもひとりで生きていけるようになりました。その結果、アンケートの回答にあるように、死んでほしいと思いながら一緒にいるぐらいならば、いっそ離婚してお互い楽になろうという人が増えたのでしょう」(同)

 確かに、最近は結婚に伴う退職や産休・育休後の職場復帰をサポートする会社、シングルマザーを支援するNPO法人が増え、さまざまな女性支援の制度が整備されるなど、以前に比べると女性ひとりでも子どもを育てやすい社会になりつつある。子どもがいない場合はなおのこと、ひとりで暮らしていけるだろう。つまり、離婚のハードルは確実に下がっているといえる。

夫婦間コミュニケーションの重要性

 とはいえ、離婚に伴う精神的・経済的なリスクは、いまだ男性にとっても女性にとっても大きい。やはり、そうなる前に夫婦間の問題はできるだけ早急に解消したい。それには「夫婦間のコミュニケーションが重要」と根本氏は言う。

「夫婦関係が大きく変わる時期は3回あるといわれており、まず子どもが生まれる30代、子どもから手が離れる50代、夫が定年を迎える60代が変わり目です。子どもが生まれると妻は子どもにかかりきりで、逆に子どもに手がかからなくなれば、今度は外に習い事や趣味などのコミュニティをつくるようになります。したがって、意識的に時間を取ろうとしなければなかなか会話は増えません。日常的に時間をつくるのが難しければ、給与日や記念日を活用して食事に誘い、感謝の言葉を伝えたり、日々の苦労を労ってあげたりしてください。ちょっとしたことでも、数を重ねることが大事なのではないでしょうか」(同)

 人間誰しも、長所より短所に目が行ってしまう。ただ、その不満を放っておくと、死に際に「結婚相手を間違えた」なんてことを言われかねない。そうならないためにも、たとえ忙しくても面倒でも、夫婦水入らずの時間をつくるべきなのかもしれない。
(文=編集部)

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