本書では、腸内に生息する細菌が多様性をもっていることが健康のために大切であると述べられています。つまり、「腸内フローラの乱れ」とは、腸内細菌の種類や量が減り、多様性が失われることなのです。こうした状態を解消することが消化管(おなか)、ひいては全身の健康へとつながるのです。

■腸内環境を良くするには、食物繊維と発酵食品を!

 では、腸内フローラの乱れを解消するためには何に気をつければよいのでしょうか。内藤医師によれば、それは食生活の見直しです。

 具体的には、食物繊維を多く含む野菜、芋類、キノコ類、海藻類などを積極的に摂取することが挙げられます。食物繊維は、有害菌の増殖を抑えてくれるばかりでなく、有用菌のエサとしての機能ももっており、腸内環境改善のための強い味方となります。

 また、納豆、酢、みそ、しょうゆ、漬物といった発酵食品も、腸内フローラを有用菌に変化させる効果も期待できます。これらは日々意識的に摂取することによって腸内環境改善につながっていくようです。

 ここで紹介した健康面に加え、本書ではキレやすい子どもや自閉症の子どもに関して、腸内環境が与える影響についての報告例も紹介されており、消化管が果たす役割の大きさを実感します。

 消化器内科として内藤医師が、多数の最新の研究データを用いながら解説を行なう本書は、日本人の健康を考える上で、多くのヒントを示してくれる一冊と言えるでしょう。

(新刊JP編集部)

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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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