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有馬賢治「日本を読み解くマーケティング・パースペクティブ」

真田丸、孤独のグルメ、モンハン…放送後に起こる不思議な共通の現象とは?

解説=有馬賢治/立教大学経営学部教授、構成=A4studio

 たとえば、ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)シリーズの杉下右京が愛用している腕時計の商品名を知りたければ、ネット検索で『杉下右京 腕時計』と打ち込むだけでいい。また、もしある作品の舞台へ観光に出かけたとしても、スマホがあれば現地での地図とのにらめっこや、地元の人に話を聞いて情報収集する必要もない。手間なく、より深く作品の世界観に浸ることができることは、作品ファンにとって非常にありがたいことだ。

「こういった現象に命名するならば、『リアル・イン・フィクション』がいいのではないかと思います。架空の中の現実という意味合いですが、海外では『Dictionary of Real People and Places in Fiction』という、物語などでの人物や舞台のモデルがまとめられた書籍も出版されています。こうした興味は、万国共通でニーズがあるのだと考えられます。今後、書籍やネットなどで日本のドラマやゲームが取り上げられれば、日本の作品を観た外国人が、現地を訪ねる目的で日本へ来てくれることも期待できますね」(同)

 現代を象徴するようなリアル・イン・フィクションという現象。このようなドラマやゲームの新しい楽しみ方が浸透することで、国内外問わずその地を訪れたくなる層がさらに増え、各地方に予想を超えた経済効果が生み出されるのかもしれない。
(解説=有馬賢治/立教大学経営学部教授、構成=A4studio)

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