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巨大帝国セブン&アイ、異常すぎる鈴木会長独裁帝国が完成…深刻な後継者不足露呈

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イトーヨーカ堂

 セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカ堂は1月8日、顧問の亀井淳氏が社長兼COO(最高執行責任者)に戻ってきた。

 亀井氏は14年5月まで社長を務め、顧問に引いていた人物だ。社長兼COOだった戸井和久氏は業績改善を果たせず、わずか1年8カ月で社長の座を追われた。イトーヨーカ堂は、15年3~11月期に同期としては過去最大の144億円の営業赤字に沈んだ。その責任を問われたかたちだ。

 セブン&アイグループの最高実力者は鈴木敏文氏だ。持ち株会社のセブン&アイHDとコンビニエンスストアのセブン-イレブン・ジャパン、イトーヨーカ堂の2つの事業会社のCEOを兼ねている。ガバナンスの観点から見て、異常ともいえる権力の集中ぶりである。

 いったん顧問に退いていた亀井氏が社長に復帰するという異例な人事によって、鈴木氏の超ワンマンの体制下で人材が育っていないことが露呈した。

ニトリ

 創業者の才覚とエネルギーで急拡大した流通チェーンは、後継者問題で苦しむケースが多い。

 同族か否か――。家具小売り国内大手のニトリホールディングスと家電小売り国内最大手のヤマダ電機は、非同族の社長に交代した。とはいっても両社とも創業者が死ぬまで現役、第一線で指揮を執る体制に変わりはない。

 ニトリHDは2月21日付で副社長の白井俊之氏が社長兼COOに昇格する。創業以来社長を務める似鳥昭雄氏は会長兼CEOとなる。

 かねてから似鳥氏は「子供には継がせない」と公言してきた。「事業は一代限り」が持論。そのため、長男はニトリに入社させなかった。これからは、似鳥氏が目標に掲げる「22年に1000店、32年に3000店」の達成に向けて、海外店舗展開の加速が課題になる。ニトリは2トップ体制に移行するが、似鳥氏は「死ぬまで現役」を貫くとみられている。

ヤマダ電機

 ヤマダ電機は創業者の山田昇氏が2度目の禅譲を決めた。4月1日付で取締役兼執行役員常務(総務本部長)の桑野光正氏が社長兼COOになる。現在社長兼CEOの山田氏は、会長兼取締役会議長に就く。桑野氏はヤマダが02年に買収したディスカウントストア、ダイクマの出身だ。

 山田氏は1978年の創業以来社長を務めていたが、日本一の家電量販店になったことを花道に08年4月、社長から会長に退いた。後任社長には姉の息子である一宮忠男氏を据えた。同族へのバトンタッチだった。

 だが、業績が低迷し山田氏は13年6月、5年ぶりに社長に復帰。社長の一宮氏以下、全取締役を降格させ、話題になった。

 山田氏は社長とCEOをバトンタッチするが、経営の第一線から退くわけではない。生涯現役として目を光らせる。業績が落ち込めば、社長への再々登板の可能性もゼロではない。
(文=編集部)

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