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2016.02.22

晩婚化で育児と介護が同時に到来! 30代の3割が「ダブルケア」を抱えることに

日本で、今までにない新たな社会的リスクが浮上している。子育てと介護を同時に行わなければならない「ダブルケア」世帯の増加だ。
これまで「仕事と子育て」「仕事と介護」の両立は大きな課題だった。さらに近年、晩婚化・出産年齢の高齢化が加わり、「子育てと介護」の二重負担がクローズアップされている。
警鐘を鳴らすのは、英ブリストル大学・山下順子講師、横浜国立大学・相馬直子准教授らの家族問題に関する研究者たち。「ダブルケア」は、この問題に対する理解が広まるように両氏が編み出した造語だ。
相馬准教授によると、昭和50年では、女性が最初の子どもを産む平均年齢は25.7歳。当時は子育てが一段落するころに、親の介護が必要な時期にさしかかるサイクルになっていたのだ。
ところが、平成に入ると急速に晩婚化が進行。平成24年には第一子の出産年齢が平均30.3歳と、約5歳も高齢に。このため、ダブルケアが起こりやすくなっているのだ。
30代の3割が「ダブルケア」
現代は、出産してからも働き続ける女性が増えている。その一方で、「子育てや介護は女性の仕事」という意識は、未だに男女とも根強い。
2019.12.14