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コンビニ新商品、恐怖の殺傷能力…ケンタもミスドも缶コーヒーも壊滅的打撃

文=編集部

次のレジ横はソフトリーム戦争か

 これまでコンビニのレジ横は、肉まんやおでんが長年の主役だった。ところが今ではレジ横はコンビニの戦略商品をアピールする場所に変わった。コンビニチキンに始まり、ドリップコーヒー、そしてドーナツへと広がりを見せ、各業界の勢力図が塗り変わった。

 ファミマで大ヒットしたコンビニチキンはケンタッキーフライドチキンの牙城を崩した。ケンタッキーの運営会社、日本KFCホールディングス(HD)の筆頭株主である三菱商事は、保有株の一部を売却して親子関係がなくなった。

 また、コンビニコーヒーは缶コーヒーに大打撃を与えた。自販機での缶コーヒーの売り上げが落ち込み、自販機業界の再編をもたらした。日本たばこ産業(JT)は自販機事業をサントリー食品インターナショナルに売却。アサヒ飲料と大塚製薬、キリンビバレッジとダイドードリンコは自販機事業で提携する。

 売り上げが伸び悩んだとはいえ、コンビニドーナツはミスタードーナツの業績を下振れさせた。親会社ダスキンの15年4~9月期決算によると、ミスタードーナツの売り上げが前年同期を下回ったことが響き、フードグループの売り上げは前年同期比8.6%減、3.7億円の営業損失を計上した。

 このようにコンビニのレジ横商品は、先発企業の屋台骨を揺るがしてきた。

 それでは、次は何がレジ横の主役になるのだろうか。ソフトクリームとみる向きが少なくない。

 台湾ではセブンとファミマがソフトクリーム対決を繰り広げている。ファミマは13年3月から、セブンは同年4月からソフトクリームの販売を始めた。その成果を踏まえ、日本でもソフトクリームの販売に踏み切るのではないかとの観測が絶えない。とはいっても、コンビニの商材は全国一律が基本。ソフトクリームは繁華街のコンビニでは人気商品になるかもしれないが、地方の住宅街の店舗で需要があるか疑問だという。

 大ヒットしたコンビニコーヒーの2匹目のドジョウを狙い、コンビニ各社はレジ横商品の開発にしのぎを削っている。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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