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碓井広義「ひとことでは言えない」

広瀬すずと深夜2人きりになった…なぜ彼女は、すっと立ち去ったのか?

文=碓井広義/上智大学文学部新聞学科教授
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日清カップヌードル「STAYHOT 名探偵」篇
 ~40年目にして甦る『犬神家の一族』

 名探偵・金田一耕助の世界に、カップヌードルが闖入(ちんにゅう)した。パロディのベースとなっているのは、市川崑監督の映画『犬神家の一族』だ。関係者が集まる旧家の座敷も、白いマスクなどの小道具も、しっかりつくり込んである。また古谷一行さんの金田一をはじめ、登場する役者たちも大真面目で演じている。

 それでいて、展開されるのがカップヌードルの中身、つまり具材たちによる「権力争い」だというバカバカしさ。このギャップがおかしいのだ。

 元ネタの横溝正史作品を知らなくても笑えるが、知っている人はより楽しめる。鉢巻きにフォークを何本も差し、鬼の形相で走ってくる男は、どう見ても『八つ墓村』だ。和服の女性が、つり鐘を思わせる巨大容器の下敷きになっているのは『獄門島』のワンシーンを思わせる。

 では、あの“横笛”はどの作品でしょう? とクイズ風に言えば、正解は『悪魔が来りて笛を吹く』。

 今年は市川崑監督の生誕百年だ。また1976年の『犬神家』公開から、今年はちょうど40年だ。このCMを見るたび、「いいぞ、もっとやれ!」と声をかけたくなる。
(文=碓井広義/上智大学文学部新聞学科教授)

碓井広義/上智大学文学部新聞学科教授

碓井広義/上智大学文学部新聞学科教授

1955(昭和30)年、長野県生まれ。メディア文化評論家。2020(令和2)年3月まで上智大学文学部新聞学科教授(メディア文化論)。慶應義塾大学法学部政治学科卒。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。1981年、テレビマンユニオンに参加、以後20年間ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に『人間ドキュメント 夏目雅子物語』など。著書に『テレビの教科書』、『ドラマへの遺言』(倉本聰との共著)など、編著に『倉本聰の言葉――ドラマの中の名言』がある。

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