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想田和弘監督『牡蠣工場』が切り取る日本の闇ーー働く現場を“観察”して見えるもの

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【リアルサウンドより】

 この胸のざわつきはなんなのだろう。『選挙』『精神』『Peace』『演劇1・2』『選挙2』と想田和弘監督のドキュメンタリー映画をみてきたが、いつも見終わると何かしら心がざわめく。そのざわめきは決して気持ちのいいものではない。これまでできれば見ないことにしてきたものを唐突に“はい”と手渡されたような、平均台に立ち続けさせられているような、といった具合で居心地が悪く、気分が落ち着かない。そして、それは不味いものを食べたときのように、口の中にいやなえぐみが広がり、なかなか消えてくれない。今回の『牡蠣工場(かきこうば)』もそうだ。

 想田監督は自らの一連の作品を“観察映画”と名づけている。これはドキュメンタリー映画の巨匠、フレデリック・ワイズマン監督のスタイルを模範に、作品を構成するのはその現場でただひたすらカメラで撮った映像のみ。ナレーションや音楽は一切入れない。プレスには彼はこう書いている。

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