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日本人をカモにするタイ「ゴーゴーバー投資詐欺」が危ない!不動産投資詐欺にも拡大中

文=編集部
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 このような被害の広がりについて、元警察官僚で、現在は危機管理コンサルタントとして活躍する屋久哲夫氏は、取材に対して次のように語る。

ゴーゴーバー投資詐欺の場合、現地の夜の街の店への投資ですから、多少なりとも現地の事情に詳しくないと怖くて投資できませんし、そもそも違法な営業に投資するわけですから、被害者にも自業自得な面もあります。それに対して、コンドミニアムでの詐欺となると、一般の人が気軽な気持ちで投資してしまうでしょうし、さらに日本人経営ということでなんとなく任せてしまいやすいでしょうから、一般人が詐欺被害に巻き込まれるリスクがずっと高いという意味で、コンドミニアム投資詐欺はより大きな問題ではないでしょうか」

全体としては魅力的な市場だが、投資には注意が必要

 東南アジア不動産投資について、タイなどで不動産情報サービスを提供するAIS(Asia Investment Support)の担当者は、取材に対して次のように語る。

「タイなど東南アジアで不動産投資をされる方は、複数の情報源を元に調べられ、検討されることが必要です。デベロッパーが日本の法人であれば、そのデベロッパーの東南アジアや日本での実績をきちんと確認され、その上で、ご自身でも直接物件に行かれて確認する、もしくは少なくとも物件の販売資料を確認し、販売価格や諸条件が異なっていないか調べられ、できるだけ多様な情報源を得て検討されるなど、投資のためのリスクヘッジとして念入りな調査が必要だと思います。

 ただ、現地の実情でいえば、大部分のデベロッパー、エージェントは真面目に業務をしている業界なので、そのリスクをきちんとヘッジすれば、東南アジアの不動産投資は非常に魅力的な投資先の候補になると思います。特に観光客需要の大きいパタヤなどでは、昨年ごろから急激にAirbnbなどの利用者数が増加しており、購入した部屋をAirbnbで運用し、その部屋がホテルよりも手軽な価格で快適に使える人気の部屋となった物件などでは、非常に高い収益性が上がっていることなどから、より投資の選択肢としても魅力的となっています。

 日本人が多く購入されている物件のデベロッパーでも、日本で実績のあるデベロッパーによる開発案件も増えてきています。都市部でもバンコクなどでは、三井不動産などをはじめ日本の大手デベロッパーが大規模プロジェクトを多く手がけており、安定した実績を上げています。投資としては、大手の場合は管理費用も高く販売価格も高いため、利回りはどうしても低くなりやすい傾向がありますが、品質などの評価は高く、安定した実績ができつつあります。

BusinessJournal編集部

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