業者に「復讐代行」を依頼してしまった人の中には、この方法に躊躇する人もいるかもしれない。「報復が怖い」「暴露されたらどうしよう」「通報されたら」などと、尻込みしてしまうからである。

 しかし、冷静に考えれば、「業者は、依頼者に危害を加えることはできない」ということがわかるはずだ。

「復讐代行業者のほとんどは、『リスクを冒すこと』を極度に恐れています。報復や通報はもちろん、『復讐相手にバラされたくなかったら、金を払え』という脅し文句も、すべて犯罪行為に当たります。

 それらが明るみに出れば、業者自身が逮捕される危険が高まります。また、彼らは詐欺をビジネスとしてやっているので、リスクを冒すよりも、別のカモを探したほうが効率がいいこともわかっています。こちらが無視に徹すれば、業者側はなす術がないのです」(同)

「人を呪わば穴二つ」という言葉がある。法治国家では、相手を不法に貶める行為を働けば、必ず手痛い結果となって自身に返ってくる。人間関係などで深い悩みを抱えているとしても、怪しい業者に相談するなどはもってのほかだ。まずは家族や友人、あるいは冒頭に挙げた「働く人の悩みホットライン」などに相談してみてはいかがだろうか。
(文=杉村甚八)

関連記事