ビジネスジャーナル > 企業ニュース > その転職活動では失敗する!
NEW
中沢光昭「路地裏の経営雑学」

その転職活動では失敗する!人材会社頼みはNG、こんな地道な努力が転職を大きく左右

文=中沢光昭/経営コンサルタント
【この記事のキーワード】, , ,
その転職活動では失敗する!人材会社頼みはNG、こんな地道な努力が転職を大きく左右の画像1「Thinkstock」より

 社内を見渡したときに自分が希望する仕事があった場合には、社内でポジションを上げたり仕事の幅を広げたりして、どうやってそこにたどり着くのか、具体的に何をすべきなのかを考えなければなりません。実はこの行為は、転職に向けた努力と同じなのです。

 自己啓発本に書かれている内容を地道に毎日やってスキルを身につけていったり、コミュニケーションスキルを高めて人間関係を広げて情報収集したり、資格を取ったり英語力を高めたりするのと同時に、それらを機会があれば仕事の関係者に「私はこんなこともできます」とアピールするなどの取り組みです。自分なりに業務に関することや教養を勉強する、わからないことは素直に人に聞く、わかりやすく文章を書く、自分に責任がある事態が起こったときにはすぐに謝る、感謝すべきときにはその意を示す――といった基本的な人間力を意識することが重要です。

 ここで注意したいのは、新しく仕事の幅を広げようとした場合には、当面見返りを求めないで希望と類似する仕事を手伝ったり、「うるさい」「わかっていない」などと叱責されたり、的外れなことを言ってしまい恥をかいたりすることを恐れずに、現在の上司や担当したい仕事を管轄している上長などに「その仕事についてどう思っているか」「自分ならどういったことができるか」ということを機会があるたびに話すことが大切であることです。

 たとえば、派遣社員や業務委託の方でも、同じ職場の正社員とよく会話する人もいれば、ほとんど会話しない人もいます。それがなかなか難しい空気であったとしても、会話を通じてお互いに人となりを知ることが、仕事の幅を広げる機会になったりします。「ルール上はNGかもしれませんが、言われれば違う仕事でもなんでもやりますよ」と公言していたことが、数年後にその人の人生を大きく変えたりもします。雇用形態の変更をお願いするよりも、変更せざるを得ないと判断されるように先に仕事をしてしまう方が早かったりもします。

 目先の実りが見えない取り組みかもしれませんが、一通り社内でできることをやっておいたほうが、最終的に転職活動をすることに決めた場合においても話すネタは広がりますし、長い目で見たら無駄になりませんし役立ちます。

中沢光昭/株式会社リヴァイタライゼーション代表

中沢光昭/株式会社リヴァイタライゼーション代表

企業再生コンサルタント兼プロ経営者。
東京大学大学院工学研究科を修了後、経営コンサルティング会社、投資ファンドで落下傘経営者としての企業再生に従事したのち、上場企業子会社代表を経て独立。雇われ経営者としてのべ15期以上全うし、業績を悪化させたのは1期のみ。
事業承継問題を抱えた事業会社を譲受け保有しつつ、企業再生とM&Aをメインとしたコンサルティングおよび課題内容・必要に応じて半常勤による直接運営・雇われ経営者も行う。シードステージのベンチャー企業への出資も行う。
株式会社リヴァイタライゼーション 代表・中沢光昭のプロフィール

Twitter:@mitsu_nakazawa

その転職活動では失敗する!人材会社頼みはNG、こんな地道な努力が転職を大きく左右のページです。ビジネスジャーナルは、企業、, , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!