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西武王国終焉…負の呪縛・創業家と赤プリと完全決別、跡地の新ホテルは1泊59万円

文=編集部

赤プリ跡地の新ホテルは、最高1泊59万円

 西武HDは旧赤坂プリンスホテル跡地に再開発する複合ビルに入る新ホテル「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」を7月27日に開業、傘下のプリンスホテルが運営する。

 プリンスホテルは米高級ホテル大手、スターウッドホテル&リゾートワールドワイドと提携し、新しいホテルはスターウッドの最高級ブランド「ラグジュアリーコレクション」に加盟した。

 プリンスギャラリーは複合ビルの上層部の30~36階に入る。客室は250室あり、1室1泊当たりの定価は6万円からで、最上級の部屋は59万円。欧米やアジアから来日する富裕層の需要を見込む。宿泊客に占める外国人の比率は70%を目指すという。

 西武HDの18年3月期は赤プリ跡地の再開発でできる複合施設「東京ガーデンテラス紀尾井町」が利益を押し上げるとみられる。地上36階建てのオフィス・ホテル棟、21階建ての住宅棟などで構成されており、オフィス部分にはヤフーなどが入居する予定だ。投資額は980億円で、18年3月期には複合施設で最大90億円の増益要因になるという。

 オフィスが入った複合ビルのほうが、景気や天候に左右されるホテルより収益は安定する。赤プリのほか、品川プリンスホテル、東京プリンスホテルも複合施設に変える計画を立てている。

サーベラス、西武HD株を一部売却

 サーベラスは、3月16日に発行済み株式の6%強を売却したとみられる。この結果、出資比率は15%以下にまで下がっている。昨年5月から保有株を順次、売却してきた一環だ。

 3月16日、西武HD株は一時8%近く安くなった。株式市場では、西武HD傘下のプロ野球・埼玉西武ライオンズの選手間で、公式戦をめぐり祝儀など現金の授受があったことが発覚し、企業イメージの低下懸念から売られたとの見方もあったが、真相はサーベラスが持ち株を売却したからだった。

 現在、サーベラスが株式を保有している主要企業は西武HDだけとなっている。そのため、今後も保有株の売却を続けるとみられている。

BusinessJournal編集部

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