製造・販売を打ち切るナビスコ4ブランドの年商は150億円に上り、リッツオレオなどのナビスコブランドはヤマザキナビスコの売り上げの4割を占める主力製品である。9月からは、この売り上げが消えることになる。その結果、16年12月期の売上高は6%減の378億円、営業利益は25%減の25億円と減収減益の見通しだ。年間を通して影響が及ぶ17年12月期は、大幅な業績の低下が避けられそうにない。「営業利益はゼロ」と予想するアナリストもいる。主力製品が抜ける痛手は大きい。

【ヤマザキナビスコ業績推移】
以下、決算期、売上高(前期比増減率)、営業利益(前期比増減率)

12年12月期、354億9800万円(2.6%)、20億2000万円(7.4%)
13年12月期、353億9700万円(-0.3%)、19億5600万円(-3.2%)
14年12月期、367億3900万円(3.8%)、25億6400万円(31.1%)
15年12月期、402億9100万円(9.7%)、34億1400万円(33.1%)
※決算説明会の資料より

ヤマザキナビスコは山崎製パン全体の営業利益の12%

 山崎製パンの15年12月期連結決算の売上高は、前期比3.2%増の1兆272億円と初めて1兆円を突破した。営業利益は29.3%増の270億円、純利益は前の期に計上した厚生年金基金の代行返上益がなくなり7.9%減の110億円だった。

 菓子パンやコンビニ向けケーキなどの洋菓子も伸びたが、ヤマザキナビスコが業績を牽引した。ヤマザキナビスコは山崎製パン全体の営業利益の12%を稼ぐ。そのなかでも、チップスターの品揃えや販売を強化した成果が出た。自社製造の同製品は、いまやヤマザキナビスコの稼ぎ頭だ。

 一方、傘下のコンビニエンスストア、デイリーヤマザキは赤字から抜け出せないでいる。売上高は707億円で、営業利益は14億円の赤字だった。ヤマザキナビスコがコンビニの不振を補った格好だ。

 山崎製パンの16年12月期の売上高は前期比2.3%増の1兆510億円、営業利益は11.1%増の300億円、純利益は26.2%増の140億円を見込んでいる。ナビスコブランドの生産中止の影響が出るのは17年12月期からで、利益を押し下げる要因になると見られている。

 山崎製パンにとって、ナビスコショックの影響は決して小さくない。
(文=編集部)

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