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公認会計士・平林亮子と考える『あなたならどっち?』

自営業はサラリーマンより得?経費としてお金を使い実質的出費を減らせる?

文=平林亮子/公認会計士、アールパートナーズ代表
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 お金に対して自由でいられるのは、ビフォータックスという発想のおかげです。それは「まず税金を払うのではなく、まず自分にとって大切なものにお金を使う」という考え方ですから、「お金を何に使うべきか」と自分に問いかける癖がつくためです。その結果、お金を上手に使っていく力が養われるのです。常に経費と所得を意識し、お金をコントロールできるようになるのです。

 なお、私自身は、この発想を時間管理の点でも応用しています。つまり、仕事であるかプライベートであるかにかかわらず、まず大切な予定を入れることにしているのです。たとえば、母の病院の付き添いの日程は最初に確保しますし、どうしても観たい舞台の時間を優先して確保することもあります。平日の昼間であっても、プライベートの予定が先に入った場合には、仕事の予定はそれを避けるように組み込んでいくというわけです。

 サラリーマンと自営業のどちらが良いのかは、業種やその方の得手不得手によって変わってくるでしょう。自営業となれば、今まで会社がしてくれていた細々とした事務も、自分でするなり、人を雇ってしてもらうなり、あらたな手間がかかります。

 ただ、ビフォータックスの発想を持ち合わせておいて損はないと思います。それは、自分のお金と時間をコントロールする力につながるからです。また、働き方が多様化している現代において、二者択一の人生ではなく、状況に合わせてどんな生き方にも対応できる柔軟な価値観を持ち合わせていることが大切だからです。
(文=平林亮子/公認会計士、アールパートナーズ代表)

平林亮子/公認会計士、アールパートナーズ代表

平林亮子/公認会計士、アールパートナーズ代表

1975年千葉県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部地理学科出身。
企業やプロジェクトのたち上げから経営全般に至るまで、あらゆる面から経営者をサポートしている。
また、女性プロフェッショナルに関するプロジェクト「SophiaNet」プロデューサーを務めるなど、経営サポートに必要な幅広いネットワークを持つ。
さらに、中央大学商学部客員講師として大学で教壇に立つなど、学校、ビジネススクール、各種セミナーなどで講義、講演も積極的に行っている。
『決算書を楽しもう!』 『「1年続ける」勉強法―どんな試験も無理なく合格!』(共にダイヤモンド社)、『相続はおそろしい (幻冬舎新書)』(幻冬舎新書)、『1日15分! 会計最速勉強法』(フォレスト出版)、『競わない生き方』 (ワニブックスPLUS新書)、『5人の女神があなたを救う! ゼロから会社をつくる方法』(税務経理協会)など、著書多数。
合同会社アールパートナーズ

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