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大宅健一郎「STAP騒動の真相」

【STAP論文】若山教授、小保方氏を捏造犯に仕立て上げ…論文撤回理由を無断で書き換え【後編】

文=大宅健一郎/ジャーナリスト
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 小保方氏が真相を確かめるために「ネイチャー」編集部に問い合わせると、若山氏が誰の相談もなく撤回理由を修正するメールを勝手に出していることが判明する。そして「ネイチャー」編集部は若山氏が送ったメールを転送してきて、それが物証となり若山氏の単独行動が明らかとなる。

 しかし、その事実を知らない若山氏は、「僕のほうからも笹井先生、小保方さんが私を含むほかの著者に無断で原稿を修正した事実はない旨、説明しましたのでご心配は不要です」というメールを送ってきたという。そのメールに論文著者たちは言葉を失った。だが時すでに遅く、さらなる混乱を避けるため、勝手に修正された撤回理由を修正することはなかった。

 これにより、STAP論文の撤回理由は、若山氏が作成したSTAP幹細胞に疑義があるということになった。しかも、事実とは異なる可能性、誰かがマウスをすり替えた可能性を示唆しつつ。つまり、STAP論文の撤回理由は「STAP現象」の否定ではなかった。

研究仲間を欺く行為

 このように若山氏は不規則発言を繰り返し、研究仲間すらも欺いてきた。このような人物がリークする情報を事実確認もせず、さもスクープを取ったかのように連日のように報道してきたマスコミの責任は重大である。そして、その空気にフリーライドし、無責任に小保方氏を批判してきた専門家の責任も看過できない。

 さらに筆者は、若山氏が頻繁に重大な研究倫理違反をしていた疑いがある情報を得た。元若山研の関係者による内部告発である。そこには驚くべき事実と、その証拠となるメールが添えられていた。今後、その内容を発表することになるだろう。

 生物学は、結果が重視される世界である。結果が正しいならば、論文の執筆上のミスによって、その結果を否定することはできない。

「DNA二重らせん構造」の発見者・ジェームス・ワトソンはノーベル賞を受賞し、「遺伝学の偉人」として歴史に名を刻んでいるが、ワトソンが別の大学の女性物理化学者ロザリンド・フランクリンが撮影したDNA結晶のX線写真を、なんの断りもなく勝手に自分の研究成果に取り込み「ネイチャー」に論文を掲載していたことは有名な話である。不正を行っていながら、結果が正しかったということで彼の名声は今でも不動である。

 ワトソンの行為は決して許されるべきではない不正行為だが、科学とは「誰もが納得する結果」が重要であり、論文の記載ミスは些細な事である。

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