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熊谷修「間違いだらけの健康づくり」

なぜ老人は体がこんなに縮む?シニア期の老化速度、30歳時の体づくりが多大な影響!

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 そのなかでもたんぱく質が多い骨格として、脊柱がある。椎骨と椎骨の間にはたんぱく質が特に多い軟骨があり、連なりの構造をなしている。身長の縮みは、この脊柱の軟骨部分からたんぱく質が抜け落ち、軟骨が潰れるというより「なくなる」ことによってもたらされるのである。この現象は脊柱の圧迫骨折などという病名がつけられているが、この変化は個人差は大きいものの老化に伴う普遍的な変化である。よくよく考えれば、普遍変化に医療保険が適応されるのはおかしな話だ。

 当然、骨格が小さくなると、その周りの筋肉も細ってしまう。筋肉の原料もやはりたんぱく質である。このような変化が大小程度は異なるが全身で起きる。すなわち、老化とは体からたんぱく質が減少してゆく変化ととらえることができる。換言すれば、老化とは「栄養失調」になってゆく変化である。超高齢社会は、栄養失調と戦う時代なのだ。

 男性より女性の身長の縮みが大きいのは、男性のほうが骨格と筋肉の総量が多いからである。そして70歳より80歳の縮みのほうが大きいのは、老化は加速する特徴があるためだ。

 老化は体の容姿に現れる前に対処して、進行を遅らせることがとても重要だ。男女の身長の縮みの差は骨格の男女差と言ったが、30歳頃の骨格と骨格筋の成熟レベル(しっかり度)の高い者ほど、シニア期の老化ダメージが軽減できる。老化に起因する健康問題は、若年期の健康づくりが大きなカギを握っている。
(文=熊谷修/人間総合科学大学教授)

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