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ツタヤ図書館以外にも民間委託で不正!委託料増額狙い貸出数水増、スタッフが大量貸出手続

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 市立中央図書館では、その初年度から読書通帳を導入したところ、効果はてきめん。貸出件数は前年の6万6173件から23万406件と、たった1年で3.5倍に増えた。貸出冊数も09年の29万4424冊から13年には95万7425冊へと、こちらは4年で3倍増。

 当初、誰もが読書通帳導入の効果だと解釈したが、そんな単純な話ではないことが次第にわかってきた。

 運営を担った指定管理者は、夏休みには、子供たち向けに「100冊読破チャレンジ」と名づけたキャンペーンを実施。ただでさえ、子供たちはゲーム感覚で、読書通帳に印字される冊数を増やすことだけに走りがちなところに、達成した生徒には記念品プレゼントというニンジンも用意されたのだから、効果が出ないはずがなかった。子供たちは、先を争うように自動貸出機を使って貸出手続きを済ませ、毎日読みもしない本を大量に借りては読書通帳機の前に長い列をつくる光景が繰り広げられた。

 そして、同じような光景がやがて大人たちにも広がっていった。読書通帳のページが一定数埋まった人に、併設されたカフェの割引券をプレゼントするなどの特典をつけ、運営者側は貸出実績を伸ばす方策を打ち出した。

 極めつきは、指定管理者である運営者の関連会社スタッフが、4・5階にある図書館で本を自動貸出機で大量に貸出手続きをして、読みもせずに借りた本をそのまま1階の返却ポストに放り込んでいく光景がたびたび目撃されたことだ。この事案は読書通帳と直接の関連性はないが、運営企業サイドが貸出冊数を増やすことのみに主眼を置いていることがよくわかる。読書をすることよりも、読書通帳にタイトルを印字することだけに血道を上げる子供たちをむしろ歓迎していると指摘されても否定できないだろう。

貸出冊数で委託料が増減

 いったい、なぜそんなことが行われたのか。

「契約時に『業者のモチベーションを上げるため』に、四半期ごとの貸出冊数の実績によって委託料が増減する変動単価の形式」

 長周新聞は、その背景についてこのように言及し、さらに指定管理者にとっては「本の貸出冊数だけが唯一小銭を稼げるポイントだった。それに一生懸命で、図書館がどっちを向こうと関係なかった」との関係者のコメントを紹介し、このように結論づけている。

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