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PB商品のデザイナーはパクリまくり!?

【別冊サイゾー発売記念】ビームスのバイヤーはポンコツ! 明暗を分けるセレクトショップ

文=湯本持子、砂波針代
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アメカジを引きずる独裁体制のビームス

 ただ、ビームスが約685億円(15年2月期)であるのに対し、UAは約1310億円(15年3月期)の売り上げがあり、セレクトショップでは東証一部に唯一上場。つまり、会社のスケールとして前者は後者に水をあけられている形だ。

「UAは、レディースに関していうと、セリーヌやディオールといったハイブランドのトレンドを取り入れたPB商品が、小ぎれいな格好のOL層などに支持されていますね。また、近年のノームコアや西海岸的ライフスタイルのブームにも乗っかりながら、消費者の幅を広げてきたといえます。他方でビームスは、アメカジをいまだに引きずっているため、エレガントさを打ち出したBEAMS Fといったレーベルがあったりするものの、全体的にはセレクト商品もPB商品も子どもっぽいデザインのものが多く、大人の消費者をうまく獲得できていません」(ファッション・ライター)

 ビームスといえば、アート作品や写真集、フィギュアなどを販売するTOKYO CULTUART by BEAMSに、アーティストや写真家の展覧会を行うB GALLERY、レコード/CDショップのBEAMS RECORDSといったレーベルもあり、サブカル系の取り組みを積極的にしてきた印象もあるが……。

「今もサブカル系イベントの企画や運営を手がけたりしていますが、かつてほどそうしたことに投資しなくなっていますね。2010年にはBEAMS創造研究所なる部署が設けられたものの、結局、何をしている部署なのかよくわからず、ほぼ開店休業中といえます。さらに、UAは11年より〈NiCE UA〉という動画コンテンツの制作を始めたのですが、ビームスはそれを真似たYouTubeのチャンネル〈BEAMSBROADCAST〉を13年にオープンしたんです」(前出・業界関係者)

 もはや、ビームスはサブカルに目配せをする余裕がなくなっているのかもしれない。こうした状況を打開するすべはないのだろうか?

「ビームス創業者の息子で、現・代表取締役社長の設楽洋氏がいる社長室は、アート作品や写真集など彼のコレクションが並べられ、これまでファッション・メディアでその様子がたびたび紹介されるなど、オープンなイメージがあります。

 しかし実は、BEAMS BOYを立ち上げた後、メンズ部門全体の統括部長となり、現在は上席執行役員を務める窪浩志氏や、PRと宣伝広報の統括ディレクターである土井地博氏といったポストにいる人たちの席もあり、その場所でブランディングやマーケティングなどの重要な戦略が密室的に決められている。彼らは設楽社長にとって自分の意向に沿う使いやすいコマであり、土井地氏なんて社長のカバン持ちまでやらされていますよ(笑)。そんな社長室に入ることが出世のひとつの到達点となっており、ほかの社員はそこにいる役職者たちの顔色を常にうかがっているので、今の状況は大きく変えられないかもしれません」(同)

 ビームスはこのような体たらくであるが、UAも安泰ではない。

「UAは15年、全体的に洋服の売れ行きが芳しくなく、苦戦したようです。UAのPB商品に似たデザインの服なんて、ファストファッションのショップでより安く手に入れられるので、そのことも影響しているように思いますね。UAはカルチャーに詳しい人間が少なく、結局、PB商品に見境なくトレンドやブームを取り入れてきただけなんですよ」(同)

(文=湯本持子、砂波針代)

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※続きは『別冊サイゾーvol.4 ファッションタブー大全』にて!
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