これを消すためには、該当箇所で右クリックして【無視】を選択すれば一時的に消すことができる。ただ時間がたつと再び表示されることもあるため、一切非表示にしたい場合は以下のように設定するといい。
【ファイル】メニュー>【オプション】>【文章校正】>【Wordのスペルチェックと文章校正】欄の【入力時にスペルチェックを行う】と【自動文章校正】のチェックを外す
ただし、注意しなければならないのは、この機能をOFFにしてしまうと校正を自分で行う必要があり、誤字脱字をチェックする手間が増えてしまうことだ。提出文書を作成するときにチェックを怠れば、誤字だらけになってしまう可能性もある。そのため、ずっとOFFにしっぱなしにするよりは、必要なときだけOFFにするほうがいいだろう。
スマートタグや広い文字間隔の対処法
そのほかに“お節介機能”と呼ばれているのは、文章の貼り付け後に表示されるスマートタグ、また文字数が少ないと「あ い う え お」といった具合に字間が行いっぱいに広がってしまう機能だ。
前者は、文字をコピー&ペーストした際に引用元の書式と貼り付け先の書式のどちらを適用するか選べる機能だが、貼り付け先に合わせるときにいちいち選択しなければならないのが面倒。最後に全文一括して書式変更させたほうが楽なはずだ。これを表示させたくない場合は、次のように設定するといいだろう。
【ファイル】メニュー>【オプション】>【詳細設定】>【切り取り、コピー、貼り付け】欄の【コンテンツを貼りつけるときに「貼り付けオプション」ボタンを表示する】のチェックを外す
また、字間が広がる機能はURLや英語を入力しているときに起こることが多いが、一部分だけが間延びしてしまい文ごとの文字数が合わなくなるため、見た目が美しくない。これはWordの初期設定で、英単語が文末で途切れてしまわないように勝手に改行されるようになっているために発生する現象だ。これを直すためには以下のように設定する。
・該当部分だけを直す場合
直したい箇所にカーソルを合わせる>【ホーム】タブの【左揃え】ボタンをクリック
・間延びしない設定法
【ホーム】タブの【スタイル】グループ右下のボタン>【標準】にカーソルを合わせ【▼】内の【変更】>左下【書式】ボタンから【段落】>【英単語の途中で改行する】にチェック
以上がWord使用時のお節介設定を解除する方法だ。これらを設定してから文章作成すれば、ストレスフリーに作業を行えるだろう。しかし、今回取り上げた機能のなかには、単語下に出る波線のように、邪魔だと感じることがあっても実はとても役に立つものもある。
逆に、初期設定ではOFFになっている機能のなかに、ONにすることによって今より使いやすくなるものがある。そこは各々で調節しながら、自分に合った設定を探ってほしい。
(文=日下部貴士/A4studio)