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江川紹子の「事件ウオッチ」第52回

赤枝氏「女の子はキャバクラ」発言に透ける、自己責任論と蔑ろにされる「教育の機会均等」

文=江川紹子/ジャーナリスト
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 要するに、日本は先進国の中で最も教育に公費をかけず、とりわけ義務教育以降は家庭と個人の責任としている国なのだ。赤枝氏の発言は、その現状を肯定し、「高校以上は自己責任で」という主張を、自分の体験に基づく極端な物言いで語っているものだ。キャバクラ云々より、この主張の是非こそをもっと議論したい。

 7月の参議院議員選挙を意識してか、自民党は給付型奨学金の創設などを盛り込んだ提言を安倍首相に提出したというが、このままでは選挙が終われば消えてなくなりかねない。選挙戦の際には、各党が財源も含めて具体的なプランを提示し、それを争点のひとつとしてもらいたい。
(文=江川紹子/ジャーナリスト)

●江川紹子(えがわ・しょうこ)
東京都出身。神奈川新聞社会部記者を経て、フリーランスに。著書に『魂の虜囚 オウム事件はなぜ起きたか』『人を助ける仕事』『勇気ってなんだろう』ほか。『「歴史認識」とは何か – 対立の構図を超えて』(著者・大沼保昭)では聞き手を務めている。クラシック音楽への造詣も深い。
江川紹子ジャーナル www.egawashoko.com、twitter:amneris84、Facebook:shokoeg

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