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薄毛治療薬は危険!全身毛だらけ、寿命短縮、勃起不全、乳房肥大の副作用

文=西山大樹/清談社
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 プロペシアの成分である「フィナステリド」は、前立腺肥大症に対して使用されるが、ミノキシジルとともに男性の脱毛予防に高い効果があるとされている。近年、中高年のAGAの原因には、悪玉男性ホルモンが大きく関わっていることが判明しているが、フィナステリドには、その生産を防ぐ作用があるのだ。医療ジャーナリストが解説する。

「AGAの一番大きな原因は『DHT(ジヒドロテストステロン)』という男性ホルモンです。精巣でつくられて分泌される『テストステロン』は、男性にとって欠かせない男性ホルモンですが、このテストステロンが前頭部や頭頂部に多い『5アルファリダクターゼ』という酵素と結びついてつくられるのがDHTです。この物質が、毛髪の皮脂腺の受容体と結合して皮脂を過剰に分泌させることで、毛が抜けるサイクルを早め、結果として薄毛になるのです」

 フィナステリドは、この5アルファリダクターゼの働きを抑制するため、AGA治療に効果的なのだ。とはいえ、プロペシアは現在こそ主流となっているが、「性欲減退」「勃起不全」などの副作用があり、なかには効果が表れない人も少なくないという。

 そういった、プロペシアが効かない人たちに効果があるとされるのが「アボダート」だ。

「薄毛の原因となる5アルファリダクターゼには1型と2型があり、フィナステリドは1型にしか作用しません。しかし、アボダートの成分である『デュタステリド』は1型と2型の両方を抑制するため、プロペシアが効かなかった人でも効果が表れるケースが多いのです。その効き目は、フィナステリドの1.5倍ともいわれます」(医療ジャーナリスト)

 しかし、効果が高いということは、当然ながら副作用もある。アボダートには、プロペシアに見られる「性欲減退」「勃起不全」だけでなく、ほかにも驚きの副作用が表れるという。やはり薄毛に悩む、40代のBさんが証言する。

「アボダートを2カ月間服用したところ、まるでニューハーフのように乳房が大きくなってしまったのです。性欲もかなり減退し、その後しばらく、まったく勃起しませんでした」

 アボダートは、日本では前立腺肥大症の薬として処方されているのみで、AGA治療薬としては未認可だ。そのため、自己責任による個人輸入代行で入手するしかないが、Bさんのように、とんでもない副作用に悩まされるリスクもある。

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