また、そうした心の触れ合いこそが仕事のモチベーションになっているという。それだけ、優しい性格の女性が多いと思われ、彼女たちも心に傷を負っているのかもしれない。

 はっきり言えば、障害者風俗店の料金は一般よりも割高である。しかし、現場の労働力を考えれば、それも致し方ないことだろう。また、一般的な風俗店に比べて圧倒的に市場が狭く、客数も少ない。

 そのため、ある程度は単価を上げざるを得ないそうだ。それでも、専門デリヘルのオーナーは「店は儲かりはしないし、本当は女の子の給料をもっと増やしてあげたい」と語る。それほど厳しい状況のはずなのに、彼女たちの待機室は不思議と穏やかで明るい雰囲気にあふれていた。

 やみくもに利益だけを追求するわけではない障害者用風俗店。その存在が、もっとオープンになり、仮に国や自治体からのサポートが受けられるようになったり、高齢者がデイサービスを利用するような感覚が浸透したりすれば、日本の障害者事情は少しだけ変わるのかもしれない。
(文=星野憲由)

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