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有名ブランドの没落…ヒロココシノは資金繰り悪化で存亡の危機、ワールドは閉店の嵐

文=編集部
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 コシノヒロコ氏とイトキンが合弁でプレタポルテの企画会社ヒロココシノインターナショナルを設立。その社長は、今回イトキンの社長となった前田氏が務めていた。

 イトキンの経営危機は、販路を百貨店に依存するほかのアパレル企業にも共通する。大手アパレルは、いち早くブランドの見直しに乗り出していたが、イトキンは不採算ブランドの整理が遅れ、これが致命傷になった。

 インテグラルは、28のブランドを21に集約する。1400店ある店舗も地方百貨店やアウトレット内を中心に400店を閉鎖してコストを削減し、ヒロココシノなどの有力ブランドは店舗を改装して競争力を高める。イトキンは百貨店の比重が7割を占めているが、百貨店での販売比率を下げ、「ららぽーと」などの都市型ショッピングセンター(SC)内の店舗のほか、インターネットでの販売を強化する。

 インテグラルは3~5年かけて企業価値を高め、株式上場を目指すという青写真を描いている。

SC出店で先行したワールドは大リストラ

 アパレル2強の1角のワールドは、イトキンに先立ち大リストラに乗り出した。ワールドは15年4月、銀行出身の上山建二氏が創業家以外で初の社長に就いた。上山氏は長崎屋を社長として再建させ、その後ぐるなびの副社長も歴任した。

 上山氏は社長に就任して、わずか1カ月後に大リストラ計画を打ち出した。全店の15%に当たる400~500店を閉鎖。100あるブランドは10~15を廃止。全社員の4分の1に当たる500人の早期退職を募り、453人が応募した。

 ワールドは婦人服の「アンタイトル」や紳士向けの「タケオキクチ」などのブランドを持ち百貨店を主力としてきたが、2000年代に他社に先駆けSCへ販路を拡大して成長を遂げてきた。いち早く百貨店依存から脱却したワールドは「先進的」と評された。

 だが、SC内の店舗間競争が激化し、ブランドの同質化がこれに加わり、値引き販売が常態化した。ファストファッションに客を奪われ、ワールドの業績は低迷した。

 イトキンは百貨店依存から脱して、SC内の店舗を強化する方針だ。しかし、SC進出で先行したワールドは大リストラに追い込まれた。果たしてインテグラルの再建策はうまくいくのだろうか。
(文=編集部)

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