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新見正則「医療の極論、常識、非常識」

中国人も日本人と同じく救急車無料&低額で最先端医療を受けられる、日本の皆保険制度

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すべての人に優しい日本の保険医療システム


 そして常識君は、日本の保険医療システムについて語ります。日本で勉強している外国人は日本の皆保険システムに加入します。日本で働いている外国人も日本の皆保険システムに加入します。そして彼らは3割負担で日本人と同じく、日本のどの保険医療機関でも最先端の医療を受けることができます。さらに高額医療費の還付もありますから、上限は通常毎月約8万円です。

 先日、ある中国人のビジネスマンが肺がんになりました。彼は日本保険システムに加入していたので、最近登場した超高額な抗がん剤(毎月数百万円、一連の治療で数千万円とも言われています)の治療を受けています。「中国に居たら私はこんな治療は受けられない。日本の医療保険に入れてもらえたから、こんな新しい超高額な薬を使える。日本の医療システムのお陰で私の命は生き長らえている」としみじみ語っていました。

 つまり、日本の医療システムは、日本人のためのシステムではなく、日本の医療保険に加入している人のためのシステムです。ですから常識君が言うように、日本に来てくれる人には基本的に全員に対してウェルカムなのです。本当に優しいシステムです。超高額医療費も医療保険でカバーできるので、中国で病気になった人を日本の会社で働くようにして、そして日本の医療保険に加入させて、日本で最先端の治療を日本人と同じ金銭的負担で受けさせるような代行業ができそうですね。すでにあるのかもしれません。

 40兆円という医療費をどうやって削減するかに関係者が奔走し、翻弄されている昨今、実は医療は誰にでも優しいシステムを維持しています。中国人を含めて世界の人に開かれている素晴らしい医療システム、つまり現実は極論君の意見に近いといえます。
(文=新見正則/医学博士、医師)

●新見正則(にいみ・まさのり)
1959年生まれ
1985年 慶應義塾大学医学部卒業
1985年~ 慶應義塾大学医学部外科
1993~1998年 英国オックスフォード大学医学部博士課程
1998年~ 帝京大学医学部外科に勤務

幅広い知識を持つ臨床医で、移植免疫学のサイエンティスト、そしてセカンドオピニオンのパイオニアで、モダン・カンポウやメディカルヨガの啓蒙者、趣味はトライアスロン。著書多数。なお、診察希望者は帝京大学医学部付属病院または公益財団法人愛世会愛誠病院で受診してください。大学病院は紹介状が必要です。

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