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スタバのアイスコーヒー、中身の約4割が氷!マックのコーヒーで火傷で7千万円の賠償金!

文=編集部、協力=山岸純/弁護士法人ALG&Associates執行役・弁護士
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食えない弁護士が多い、アメリカの裁判事情

 また、こういった裁判の背景について、山岸氏は「アメリカの裁判の実情というより、アメリカの食えない弁護士の実情の影響のほうが大きいともいわれています」と語る。

「アメリカでは、『石を投げれば弁護士に当たる』といったジョークが通じるほど弁護士の数が多いのですが、約130万人もいれば、当然食えない弁護士も多く存在します(なお、アメリカでは弁護士の取り扱う業務がとても細分化されており、日本でいう司法書士的な業務を行う者も弁護士に含まれるため、一概にはいえません)。

 そのため、平地に乱を起こすように弁護士が事件を焚き付ける、ということも往々にしてあるわけです。例えば、かつて、トヨタ自動車のプリウスに欠陥が発見された時、多くの弁護士が目の色を変えて『プリウスの所有者は、欠陥によって財産権を侵害されたはずだ。それに、精神的な脅威を受けたはずだから、トヨタに賠償請求をしよう!』といったプロパガンダを始めたことがあります。

 よく『アメリカは訴訟社会である』と言われますが、よくよく追求すると、『多すぎる弁護士を食わせるために事件がつくられている』といった考え方も出てくるわけです」(同)

氷多すぎのスタバは差額を返金すべき?

 では、スタバなどの飲食店がドリンクの量を氷で“水増し”している点については、どうなのだろうか。

「もし、スタバがわざと氷の量を多くしており、『客はコーヒーが24オンス入っていると思ってお金を払ったにもかかわらず、実際は14オンスしか入っていなかった。氷の10オンス分のお金まで払う気はなかった』となった場合、10オンス分の料金は『錯誤』として、スタバは返金しなければならなくなるかもしれません。

 同じような話に『ビールの泡』の例があります。かつて、イギリスのパブが『ビールの泡の量が多すぎる。この分の金を返せ』という裁判を起こされて敗訴したことがあります。信じられない話ですが、後日、ビールの泡の量に関する法律が制定されたようです。

 しかし、アイスコーヒーに氷が入っているのは当然であり、客側もある程度想定できる範囲ではないでしょうか。もし、日本で『氷分のお金を返せ』といった裁判が起こされても、『店としては、コーヒーと氷を一体の飲料として●●ミリリットルで販売しており、客において、アイスコーヒーに一定程度の氷が入っていることは想定できるものであるから、なんら不都合はない』といった判決になるのがオチです。

 マクドナルドの新商品のハンバーガーは、いつも、とてもおいしそうな映像がCMで流れますが、実際に買ってみると、ペシャンとつぶれた、いつものハンバーガーが出てくる。それと、あまり変わらない話です」(同)

 実際、「じゃあ、氷の分は返金しましょう」ということにはならなそうだが、この裁判でどんな判決が出るか、注目したいところだ。
(文=編集部、協力=山岸純/弁護士法人ALG&Associates執行役・弁護士)